2008年6月21日土曜日

[絵本レビュー] いもうとのにゅういん(筒井 頼子 さく)

いもうとのにゅういん今日は典型的な梅雨の空模様.公園に遊びにも行けそうにもありません.しかたがないので,家族みんなで図書館に行きました.「しかたがない」とは言いつつもみんな本が大好きなので,図書館も大好き.今日もたくさんの絵本を読み漁りました.そのなかで私が勝手に決めた今日のいちばんを紹介します.「いもうとのにゅういん」です.

この絵本は,筒井頼子さん,林明子さんによる「あさえとちいさいいもうと」の続編で,あさえ・あや姉妹のものがたり.妹思いのあさえが,妹の緊急入院,父親との二人でのおるすばん等を期に,ひとまわり成長するというお話です.妹のお見舞いの時には,とても大事にしていた(そして妹のあやちゃんが欲しがっていた)お人形を,なんとあさえはプレゼントします.とても心温まるお話です.

あさえとちいさいいもうと長女は一度読んだ事がある本なのですが,今日も真剣に聞いていました.妹が入院することを母親から電話で聞かされたシーンとか,あさえの父親が会社から帰るまでひとりぼっちで淋しい思いをしているシーンとかは,まるで自分がそこにいるかのような顔をして真剣でした.きっとお話の中に入っていたんでしょうね.手術を無事に終えたあやちゃんがベットで笑っているのを見たときには,安心した様子でした.

長女にとってみれば自分にも歳の近い妹がいるので,あさえは自分を重ねあわせられる存在なのかもしれません.たしかに彼女は次女が生まれる時に,私(父親)と二人で食事したり寝たりしたので,同じような不安を感じていたのかもしれません.もちろん推測でしかありませんが.

ともかく,この絵本には引きつけられる何かがあります.私は,それは「面白い題材」「しっかりした筋」「きちんとした文章」だと思います.読み手を絵本の世界に引き込む力のある本ですね.

2008年6月12日木曜日

6月の配本 - 童話館ぶっくくらぶ(小さいくるみ・小さいいちごコース)

童話館ぶっくくらぶから 6 月の配本が到着しました.長女には「小さいくるみコース」から,次女には「小さいいちごコース」から1冊ずつ配本されます.さて,今月の配本は...ガンピーさんのドライブは,私の大好きなジョン・バーニンガムの絵本です.「これが犬なのか?」と思うような,(失礼を承知で言うと)ヘタクソな絵の動物が出てきます.しかし,やわかく優しい絵はお話の世界に誘ってくれるとても良い絵です.しばらく集中的に読まされそうな予感です.

2008年6月11日水曜日

子育て:最近の「自分も楽しむ」風潮は逆にストレスの原因になるんじゃ

我が家の娘達は3歳と1歳,かわいいですが手のかかる時期です.子育てしていると自分の子供と同年代の子供やその話題ばかりが聞こえてきますね.子供が生まれる前は,妊婦ばかりが目に付いていたのにほとんど見なくなりました.人間は関心があることだけ見えるのですね.不思議なものです.

だからでしょうか,テレビや新聞,インターネットなどの報道では,幼児の子育ての話題ばかりが目についています.

さて,そんな話題の中で「鼻についちゃう」のが,「お母さんも楽しむ○○」みたいなやつです.子育てに大変な親をターゲットに商機を見出そうと,いろんな商売が出てくるのは構いません.でも,そういうのって,逆にストレスの原因になることも多いんじゃないかと思っいて,あまり良い印象を持っていません.「楽して子育て」みたいな臭いがするのも気分が良くありません.

子育てを楽しむのは良いことです.それこそ歓迎すべきことだと思いますが,そのとき楽しむのはあくまで「子育て」です.「自分の楽しいと思うこと」をしながら子育てをすることは,それとは違います.

子供と公園で遊んだり,折り紙をしたり,ごっこ遊びをしたり,一緒に料理を楽しんだりすることは前者です.自分が遊びたいことややりたいことを,子供と一緒にするのは後者です.ちょっと乱暴なわけ方なので,異論もありだと思いますが...

ただ,最近の子育てに関する話題の中には後者の部類がとても多いように思い,違和感を感じています.

「自分がやりたいことを子供と一緒にしよう」と思うとき,子供を巻き込むことになるのですが,子供も人である以上,全て自分の思い通りにはなりません.そして,自分のやりたいことそのものが思い通りにならない時もあります.それは誰だってイライラするし,ストレスが溜まるでしょう.そして,そうなりがちだとも思っています.視点が自分側(大人側)を向いているからです.子育ての対象は子供なのに.

子育て中は,視点を子供側におく必要があると私は思っています.大人側じゃありません.そして,実はその方が,子供と上手く付きあえ,子供も大人のことを理解してくれ,ストレスも溜まりにくい子育て生活が過ごせる.そんな風に信じています.

2008年5月31日土曜日

おさるのジョージ

我が家の娘達(3歳と1歳)は,おさるのジョージが大好きです.妻が子供のころに大好きだったジョージがアニメで放映されることを知り,見るようになったのがきっかけです.

じてんしゃにのるひとまねこざる今では,家ではおさるのジョージごっこ(気に入ったお話をお芝居します)をし,図書館ではまっさきにおさるのジョージを読むようになりました.おさるのジョージはどこの家庭でも人気のようで,「おさるのジョージあるかな?」といって図書館で絵本を探している子供達も少なくありません.

探すときに注意しなきゃいけないのは,タイトルが「ひとまねこざる」になっている絵本もあることです.私の行っている図書館では見つけられていない子供達も多いようですね.先日は,私達が読み終えた本を「それ貸してくれる?」と言って本を持っていった男の子が,母親に向かって「こんなジョージの本もあった!」とうれしそうに見せていました.よかった.よかった.

ところで私がおさるのジョージを見ていて楽しいのは,ジョージそのものではなく,その周りの大人たちです.ジョージがいろんな失敗(なかにはとんでもない失敗もあるのですが,それはお話ということで)をしても,頭ごなしに怒ったりすることなく,ジョージの話を聞いてあげます.そしてきちんと注意し正しいことを教えてあげます.

おさるのジョージどうぶつえんへいくなぜなら,ジョージは決して”悪さ”をしようとしているわけじゃありません.いろんなことに興味があって知りたいと思うからこそ,いろんなことに挑戦します.でも失敗してしまうだけなのです.それを大人達は知っているんでしょう.だからこそ,ジョージを頭ごなしに攻めたりはしません.このお話のそういうところが大好きです.

育児にイライラするとき,おさるのジョージを読んでみるのもいいかもしれませんね.大人にもお勧めの絵本です.

2008年5月30日金曜日

子供らしさの対極に大人らしさがある訳じゃない

「あいつはまだ子供だ」という言葉があります.大人になっていない人を指して言われる事が多いですが,最近,この表現は適切でないと思うようになりました.

私の今の考えでは,子供らしさの対極に大人らしさがあるのではなく,子供らしさと大人らしさは両立するものです.
  • 一般に子供は,子供らしいが,大人らしくない人.
  • 一般に大人は,大人らしいが,子供らしくない人.
  • どうにも困ってしまうのは,大人らしくもなく,子供らしくもない人
じゃないかと思っています.「あいつは子供だ」というとき,実はその人は子供でも,大人でもないですよね.本当に子供であるならばそんなに困った事にはならないと思います.そして,理想は
  • 子供らしく,かつ,大人らしくある人
でしょう.子供は自由な発想や,不思議なものを不思議と思う素直さ,探究心,好奇心に溢れています.一方大人には,ネゴシエーションや人をモチベートするなど社会的な力があります.双方ともに持っておきたい力です.

私は子供と接する度に子供らしさを失いたくないと思いますし,年配の方と接する度に自分の至らなさを痛感します.どうしたら子供らしい輝きを保ったままに大人の風格を得る事が出来るだろうか.そんな事を日々考えています.

2008年5月25日日曜日

「100万回生きたねこ」に賛否両論あるようだ(2)---子供にしてみればありがた迷惑なテーマだ

随分前になりますが,「100万回生きたねこ」という絵本に賛否両論あるようだから,一度読んでみようとブログに書きました.娘と図書館に行った時にようやく読む機会を得たので,今日は私の感想を書こうと思います.

読んだ最初の感想は,「教訓じみた事を押し付けてくるタイプの本だ」なということでした.そして,良い事を言っているようだけれども,どこかすっきりとしないとも感じました.悶々としばらく考えていましたが,今の私の結論は次のようになりました.

「この本は子供の目線で書かれたものではなく,大人の目線で書かれたものです.しかも子供向けの絵本じゃありません.大人が子供に先輩として何かを教えようとしているのではなく,『人を愛するということは,こういうことで,私もそうなのよ.わかってね』という子供にしてみれば少しありがた迷惑な話を伝えようとしているものじゃないか」

なんでこんなに賛否両論なんだろうって思いながら読んだので,こんな感想になってしまったのかもしれませんが,先日書いた「パンやのくまさん」のようなやさしい気持ちにはなれない本だとは思います.

私は,書籍の内容の善し悪しを言うつもりはありません.ですが,これが子供向けに書かれているとしている事が議論を生んでしまったとは言えそうです.産婦人科や子育てサークルのような子供を産む・育てている女性が対象読者であるとすれば,議論になる事もなく,子供にも読ませたいなと思うのは個々の考えでしょう.ちなみに言わずもがなだと思いますが,テーマが愛だけに男性には受けないと思います.

ま,とにかく,じつは大人向けの絵本だからこそ,
これはひょっとすると大人のための絵本かもしれないが、真に大人のための絵本ならば、...(略)...
という出版社からの内容紹介があるのでしょう.ただし,私は大人向けの絵本は子供も楽しめるとは思いませんので,子供向けの絵本としてはオススメ出来ません.

次は,いろいろなレビューを見てみようと思います.

*) 誤字脱字を加筆修正 (2008.11.18)

2008年5月24日土曜日

[絵本レビュー] はたらきもののくまさん

せきたんやのくまさん家族で図書館に行ってきました.いつものように絵本コーナーでたくさんの本を読み,帰りにはお気に入りの絵本を借りて帰ってきます.借りたのは,「せきたんやのくまさん」,「うえきやのくまさん」,「ぼくじょうのくまさん」の 3 冊です.同じシリーズの本です.

パンやのくまさん我が家には童話館ぶっくくらぶから届いた「パンやのくまさん」があるので,長女はこのくまさんのことを知っています.そしてこのくまさんが大好きです.「おとうさん! くまさん見つけたよ!」といってまとめて持ってきて私達に見せ,「これ借りる!」と絵本を胸に抱いて即決していました.いつもは借りる本に悩む長女なんですけれど.

うえきやのくまさんこのシリーズのくまさんはとても働き者です.決まった仕事を持っていて,朝早くから仕事を始めます.夜は食事が終わると眠ります.お客さんに対応するくまさんはとても礼儀正しく,あいさつを忘れません.そしてお金をもらって,きちんと数えてポケットにしまいます.パンやのくまさんは寝る前にお金を数えて,貯金箱にしまいます.

ぼくじょうのくまさんこの本は数が出てくるので数の勉強も出来ますが,それよりも働くことと働く喜びを教えてくれるすばらしい本です.くまさんが働くよろこびを語ってくれる訳ではありませんが,くまさんが自分の仕事にやりがいとよろこびを持っているように感じるからです.どうしてでしょうね.

ひょっとしたら,絵本の中のくまさんが仕事を中心に生活していて,それでいて不満を口にせず,仕事に対して丁寧な態度を私達に見せてくれるからかもしれません.だから,「このくまさんは仕事に喜びを持っているんだろうな」って感じるんだろうなって思います.

私はこのくまさんが大好きです.

娘達はどうしてこのくまさんが好きなんでしょうね.今度聞いてみたいと思います.

2008年5月18日日曜日

子供たちは話を聞いてもらいたがっている

私は子供好きとか,子供と遊ぶのが上手いとか,そのようによく言われます.でも,子供と遊ぶと私も気疲れするので,本当はそうじゃないと思っています.とは言え,子供がいれば勝手に子供の方から集まってくるので,少なくとも子供から嫌われてはいないようです.

昨日は娘 2 人と公園に行きましたが,いつも一緒に遊んでくれているお友達(長女の1つ下の女の子)とそのお母さんに会いました.一緒に遊んでいるうちに,その子が私にいろいろ話しかけたり,手をつないできたり,寄り添ってきたりと随分なついてくれました.そういうのは他のお友達でもありますし,初対面の子供でもあります.また,長女の幼稚園を決めるときに説明会に行って,園庭の園児に集団で囲まれて保父さん状態になったこともあります.

実はそんな状態になるのは簡単で,単にその子供の話を聞いてあげるだけで構いません.と言っても子供は非常に第六感が働くので(自分の子供のころを思い出してください),いいかげんに話を聞いているとすぐに見破られてしまいます.ですから,こちらも真剣に聞きます.たとえ,アリが空を飛んでも,草が歌っても,話の筋がすっ飛んでいても笑ってはいけません.「すごいね.それはどうして?」と聞いてあげると感性豊かな面白い答えが聞けます.私はそういう子供の答えを聞き,真剣な子供の顔を見るのが大好きです.

そうやっているうちに,今度は「なぜなに」攻撃が始まります.これは私でも閉口してしまうのですが,面倒になったら「なんでなんだろうね?」と質問返しをすると会話が弾むので便利です.大人から「なんで?」と質問されなれていないと最初は戸惑いますが,考えを手伝ってあげているとそのうち,どんどん子供からアイデアが出てきて,答えを自分で持ってきてくれます.

結局私は子供と遊んでいるんじゃなくて,話を聞いてあげているだけです.もっと言うと,子供の感性豊かな答えを楽しんでいるだけです.

子供に自分の考えを話させてあげることは,その子の成長を考えるとき,とても大切なことだと思いますし,成長の肥やしになると思います.こんなに大切なことなのに,またたったこれだけのことなのに,子供の話を聞いてくれる大人は少ないようです.自分がどれだけ大人の世界で決めたことを知っているかを自慢したい大人はたくさんいるようですけれど.

もっと子供たちの話を聞いてあげて欲しいと思います.

2008年5月16日金曜日

5月の配本 - 童話館ぶっくくらぶ(小さいくるみ・小さいいちごコース)

ないているこ だあれ (にしまきかやこ あかちゃんの本)先週の金曜日,童話館ぶっくくらぶから 5 月の配本が到着しました.長女には「小さいくるみコース」から,次女には「小さいいちごコース」から1冊ずつ配本されます.さて,今月の配本は...

2008年5月13日火曜日

子供は3歳までに一生分の親孝行をする

タイトルどおり,「子供は3歳までに一生分の親孝行をする」そうです.長女の出産前後,そのようなことを妻から聞きました.
  • 無事,健康に生まれてきてくれて
  • たくさんの笑顔を与えてくれて
  • 愛らしい姿を見せてくれて
  • 「おかあさん,おとうさん」と言ってくれて
  • たくさん甘えてくれて
  • 3歳までに無事に育ってくれて
これ以上の親孝行はありません.一生分の親孝行をしてしまうそうです.そしてそれからは親が子供に恩を返してあげないといけないと聞きました.「3歳までに親孝行をする」というのは結構有名な話のようですね,インターネットに検索をかけるとたくさんのページがヒットしました.

その話を聞いたとき妙に納得感があり,私の頭の中には常にそれがありました.初めての子育てに苦労してイライラが溜まっても,こんな大変な状態はいつまで続くんだろうと思っても,「でも今,親孝行してもらっているな」と感じながら毎日を過ごしていました.そして,子供が3歳を過ぎたとき,自分は子供に何をしてあげられるだろうとも思っていました.

そして,長女は今年の秋で4歳になります.彼女は3歳半で反抗期の真っ只中.2,3ヶ月ほど前から私と妻のストレスも溜まりまくり,疲れ果て,このブログの更新もなくなりました.気がつくと子供に「叱る」よりも「怒る」状態になっていることもありました.

長女は成長し,幼稚園にも行くようになり,自分がしたい衝動と周りのみんなへの配慮の間でストレスを抱え,上手く伝えられないことをもどかしく思ったり,彼女なりの論理を作り上げたりしているところです.そこで叱ったり,諭したり,話し合ったりしながら彼女の成長を見守ってあげないといけません.今こそ私達が子供に親孝行の恩を返してあげないといけません.でもついつい感情に左右され怒ることもしばしばです.恩返しどころか親の責任すら全うできていません.

私は恩を子供に返すことが出来るでしょうか.「まだまだ親になれていないな」そんな反省をしている毎日です.

2008年5月10日土曜日

[絵本レビュー] ねないこだれだ

starsちょっとズルイ手ですが,効果はてきめんです
ねないこだれだ (いやだいやだの絵本 4)ねないこだれだ (いやだいやだの絵本 4)
せな けいこ
福音館書店, 1969年11月
3 歳の長女は反抗期の真っ最中です.寝る時間になっても「まだ遊ぶ」とか「もうちょっと本読む」とか言って寝ようとしないし,私が寝る仕度をどんどんしてしまうと,かんしゃくを起こしたりします.

そんな長女に効果てきめんだったのがこの本です.この本は,9 時になっても寝ずに遊んでいる子が,おばけにおばけの世界に連れて行かれちゃうお話.裏表紙には,夜の空をおばけに手を引かれてゆく子供が描かれてあります.めでたしめでたしで終わりません.

半年ほど前に童話館ぶっくくらぶで配本された次女の本ですが,まだ遊ぶと言った長女に読み聞かせました.その後,「お化けの時間になったから,もう寝ようか? ほらおばけの音が聞こえるよ」と言うと,「うん」とにっこりお返事.

「ほう,ちょっと気にしているな」と思いながら,一緒に布団に入りました.するとしばらくすると,か細い泣き声がしました.なんと長女が半泣きになって,涙を流しています.どうやらマンションの上の階の足音を,おばけの来た音と思い,怖くて泣いていたようです.ちょっとかわいそうなことをしてしまいましたが,次の日から比較的おとなしく寝るようになりました.

このようなズルイ手は好きではありませんが,このような絵本の威力を改めて感じたしだいです.

2008年4月3日木曜日

[おくやみ] 石井桃子さん死去

ゆかいなかえる「ノンちゃん雲に乗る」の石井桃子さんが亡くなられたそうです.石井さんは「クマのプーさん」や「うさこちゃん」の翻訳でも知られていますね.私はプーさんの本を持っていて,しょっちゅう読んでいたのを覚えています.

我が家の娘達の間では,ゆかいなかえるが人気.長女は図書館で借りてきたあくたれラルフがお気に入りで,私は何度も何度も読まされました.どちらも石井さんの翻訳です.

そんな石井さんの悲報を今日の朝のニュースで知りました.それは NHK ニュースだったのですが,お元気だった頃の石井さんが絵本についてお話されているところがありました.

言い回しは忘れてしまいましたが,石井さんのお話の要旨は「子供の頃にたくさんの本に触れましょう.たくさんの本に触れると自分の好きな事,興味のある事がわかってきます.それが自分の肥やしになります」ということでした.言葉にあまりに重みがあり,私はすっかりお話にうたれてしまいました.それで言葉の細かいところや,あろうことか本当にこんな事おっしゃっていたっけと思うほど内容を忘れてしまいました.(間違いがある場合は,100% 私の責任です)

すばらしいお話です.大人が子供に接する時,「これがいい本です.子供はこれを読みなさい」となりがちですが,そうではなく「自分の好きな事を探しなさい」とされている事にとても共感しました.

石井さんのお話がもっと聞きたかった.そんな風に思いました.

ご冥福をお祈り申し上げます.

2008年2月17日日曜日

マーガレット・ワイズ・ブラウンさんとクレメント・ハードさんの 3 部作

おやすみなさいおつきさまマーガレット・ワイズ・ブラウンさんの絵本に興味を持ち始めました.

2 月の童話館からの配本に「ぼくにげちゃうよ」が入っていて,既に持っていた「おやすみなさいおつきさま」をあわせると我が家の本棚にはブラウンさんの本が 2 冊あります.どちらも,絵はクレメント・ハードさん.実はこのお二人による絵本は全部で 3 冊あって,もうひとつは,「ぼくのせかいをひとまわり」という本です.全てうさぎの親子がお話の主役の,寝る前に読みたくなるような絵本です.

ぼくにげちゃうよわたしが一番好きなのは,「ぼくにげちゃうよ」.お母さんうさぎの子供への愛情とやさしい語り口調が寝る前のゆっくりとした時間におすすめの絵本です.母親に見守られているような温かい気持ちになれますし,読んでいると子を思う母親のやさしい気持ちが私にも伝わり,私もゆったりとした気分になれます.

個々の絵本のレビューはまたの機会にして,今日はこの 3 つの絵本に入れられた”仕掛け”について書きます.この絵本には全て額に入った壁かけの絵が登場しますが,「おやすみなさいおつきさま」と「ぼくのせかいをひとまわり」に登場するうさぎがつりをする絵は,「ぼくにげちゃうよ」のワンシーンです.

ぼくのせかいをひとまわりまた,「おやすみなさい おつきさま」と「ぼくにげちゃうよ」には,どちらにも”おつきさまをとび越すうしさんの絵”という妙な絵が登場します.

長女は,1つの絵本を読んでいると「あれ? これあの本にもあったよ!」と言って,別の本を持ってくるのが大好きです.図書館で「ぼくのせかいをひとまわり」を読んだ時は「ぼくにげちゃうよ」を抱えてきて”例の釣りシーン”を見比べて楽しんでいました.こんな遊び心のある絵本は楽しいですね.

「おやすみなさいおつきさま」はすこし暗い雰囲気の本なので,最初は怖がっていた長女も,こんな仕掛けのある絵本だと知ってから大好きな絵本に変わりました.

ところで,”おつきさまをとび越すうしさんの絵”というのは日本人にはなじみのないものですが,イギリス伝承童歌,マザー・グースの "Hey Diddle Diddle" の一節からとった絵のようです.下記はその最初の 3 節です.ネコがバイオリンを弾き,メウシがおつきさまを飛び越したとあります.
Hey diddle diddle
the cat and the fiddle
the cow jumped over the moon.
英語圏ではよく知られているシーンという訳ですね.Karen's Whimsyというサイトに,Hey Diddle Diddle の絵がありました.参考になればと思います.

実はこの 3 冊には他にもいろいろな"仕掛け"があるのかもしれませんね.

2月の配本 - 童話館ぶっくくらぶ (小さいくるみ・小さいいちごコース)

ぼくにげちゃうよ先週の金曜日,童話館ぶっくくらぶから1月の配本が到着しました.長女には「小さいくるみコース」から,次女には「小さいいちごコース」から1冊ずつ配本されます.さて,今月の配本は...

2008年1月26日土曜日

絵本の本質って?

先ほどのブログで書こうと思いましたが,長くなるので分けました.

Amazon で,「100万回生きたねこ」の商品説明を見ていたときのことです.出版社/著者からの内容紹介の欄に次のような一節がありました.
これはひょっとすると大人のための絵本かもしれないが、真に大人のための絵本ならば、子供もまた楽しむことができよう。それが絵本というものの本質であるはずだ。
「え? 逆じゃないか?」と私は思いました.真に子供のための本ならば,大人も楽しむことが出来るの間違いじゃないかと思ったのです.実際に私はそのように思っています.この書評の全文を読んでいないので,変なことは言えませんが,とてもおかしなことだと思います.

大人は,「子供に常識を足して制限を加えた生き物」だと,私は思っています.常識の範囲内では大人が子供を勝っていても,全体を考えれば大人は子供に劣っていると思います.そう思っている私は,先の書評の内容が理解できません.子供にためになることは大人にもそうだろうけれど,大人にためになることが必ずしも子供にもそうだろうとは限らないと思っているからです.大人のためになることは,常識や慣習に基づいたことが多いですからね.でも,子供にはそれは制限でしかありません.楽しめるはずはないでしょう.

もし,考えの中心を我々の思う常識に置くと,書評の内容は納得感があります.ただしそのとき,「(大人のための本は)子供も楽しめる」というよりは,「子供にこれが楽しめる (ことだ)」と常識を教えるものが絵本であると,なるんじゃないでしょうか.それは大人のエゴです.

......私の曲がった解釈なら申し訳なく思います.

でも,私が子供のときに感じた,「何でも知っていると思っている大人」の臭いが,この書評からしたのです.嫌な気分を思い出しました.

「100万回生きたねこ」に賛否両論あるようだ(1)---本を読む前に

「100万回生きたねこ」という絵本があり,今とても気になっています.まだ,私は読んだことがありません.

ベストセラーになっている本だそうですが,この絵本には賛否両論があります.

まず,私の妻は子供の頃にこれを読み,あまり好きになれなかったそうです.妻の評価は低いです.ただし,インターネットで見ることが出来る読者レビューでは, おおむね高評価のようです.アマゾンのおすすめの星の数も 4.5 と高得点です.一方,我が家がお世話になっている童話館ぶっくくらぶは良い評価をしておらず,配本リストにもその名前はありません.しかし,この本は,全国学校図書館協議会選定図書にもなっていて「お墨付き」があります.

あまりにも評価にギャップがあるので,今度この絵本を読んでみようと思っています.できるだけフェアに評価したいので,今は書評を読むのも控えています.予備知識があると,その視点で見てしまいそうだからです(とは言え,もう十分知識がある気がしますが...).ぶっくくらぶから送られてくる冊子にも,過去にこの絵本の書評がありましたが,これもまだ読んでいません.

私が持つ今の情報だけで見ると,高評価の人は「大人が読んで感動する良い本だ」と言い,低評価の人は「子供向けではない」と言っているようです.実は反対のことを言っているわけではなく,評価の視点が違うような気がします.

この絵本を読んだ後,またブログを書いてみようと考えています.

08.09.04) タイトルが間違っていたなど,若干の校正をいれた.

2008年1月20日日曜日

1月の配本 - 童話館ぶっくくらぶ (小さいくるみ・小さいいちごコース)

三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話先週の金曜日,童話館ぶっくくらぶから1月の配本が到着しました.長女は「小さいくるみコース」に進級です.今月から,長女には「小さいくるみコース」から,次女には「小さいいちごコース」から1冊ずつ配本されます.さて,今月の配本は...
今月のヘビーローテーションは,「がらがらどん」に決まりのようです.本のレビューはまた今度.

2008年1月19日土曜日

幼児にオススメだと思う「のり」

最近,我が家の娘たちのお気に入りの遊びが,"折り紙を好きな形に切ってスケッチブックに貼ること" です.切った紙に絵を描いたりもします.たいていは顔を描いています.下は,今日の長女 (3歳) の作品.なんだかよくわかりませんが,どうぶつさん達だそうです.切り貯めしておいた紙をスケッチブックに一生懸命貼っておりました.

こんなブログじゃ,娘の作品自慢になってしまうので,今日は道具の紹介.我が家の娘達が使うのりは,TOMBO の「消えいろ Pit N」というスティックのりです.乾く前は青い色をしているのですが,乾くと透明になります.塗ったところがわかりやすいので,遊びやすいようです.手についたらすぐわかるので,すぐ濡れタオルで拭けるのも良いようです.

私も小さな頃から何かを作るのが大好きだったインドア幼児だったのですが,手を汚さずにのりを使うことが,いつも問題でした.ボトルタイプののりは,手が汚れやすいので,チューブに入っているのりを使っていましたが,それでも大きな範囲を塗るときはボール紙などの硬い紙を道具にのばしたりと,のりを使うこと自体が大変だったのを覚えています.手が汚れると細かい作業がしづらくなります.子供ながらに「もっといい道具はないのか」といつも思っていました.

スティックのりは手が汚れにくいですし,塗り伸ばすことも簡単なので,小さな子供にもオススメです.特に,こののりは塗ったところがわかるので使うのに苦労しません.作ること自体に集中できるので,楽しく遊ぶことが出来ます.

のりで苦労している小さなアーティストにオススメです(笑)

2008年1月15日火曜日

食育ブームってなんなんだろう

以前,食育や食育にまつわる活動に否定的な意見を書きました.それは今も変わっていません.今日,食育を軸にした営業戦略をとっているスーパーマーケットまであると聞きました.別に何をしようと構わないですが,ちょっとうんざりです.食育の話を聞く度に,どこかに「違和感」を感じます.

「○育」と呼ばれるものがどんどん出てきますが,そういう取り組みの中身は、昔から受け継がれたきたことがほとんどのように思います.食育も然りです.栄養バランスを考えるとか,行儀よくするだとか,農業について考えるとか.私の子供の頃は,「お百姓さん」の苦労を考えて残さず食べるとか言われたものですが,今は言わないんですかね.

そのような事が,形を変えて見直されるのは結構な事ですが,気になるのはブームのような今の動きです.ブームは去ります.しかし,去っていい事なのでしょうか.そしてもっと気になるのは,その○育が,まるで新しい取り組みであるような事になってしまっている現代社会です.

この「育」には「学ぶ」の要素も入っていると感じていますが,もし食「育」としてあえて活動しなければ学んでくれないなら,自分で学ぶことが社会に根付いていないのかもしれません.学びと生活が分かれてしまっていて,誰かから教えてもらわないと学べないし,育てられない,育たない......もしほんとうにそうだったら怖いなと思います.

参考)

2008年1月14日月曜日

[絵本レビュー] てぶくろ (エウゲーニー・M・ラチョフ)

stars何度も読んでいるうちに面白さがわかってくる
てぶくろ―ウクライナ民話てぶくろ―ウクライナ民話
エウゲーニー・M・ラチョフ うちだ りさこ
福音館書店, 1965年11月
この本は,絵が可愛いくはありません.見た目が派手でもありません.絵も(最近の好みを基準にするならば)暗いし,地味な本です.でも,お話が面白い本はやっぱり面白い.我が家の娘達にも人気のある「てぶくろ」です.

おじいさんが落とした手袋に,ネズミやカエル,ウサギ,最後にはクマまで,あわせて7匹の動物が次々に入っていきます.でも,おじいさんが落とした手袋を取りに戻り,おじいさんの犬が吼えると,みんな手袋から逃げていき,手袋は元のとおり.あんなに動物でギュウギュウで破れそうになっていた手袋なのに.一体どうしちゃったんでしょう.そんな不思議なお話.

次々に動物が現れては手袋に入っていく面白さと,あんなたくさんの動物が入った手袋がおじいさんの元に何事もなかったように戻る不思議さに,娘達は惹かれるようです.後味に不思議な感覚が残るこのお話は,読み重ねていくうちに面白さがわかるタイプの本ですね.

2008年1月13日日曜日

子供と作る簡単ホットケーキ

しろくまちゃんのほっとけーきのレビューでも書いたとおり,妻と娘達は最近,ホットケーキを作っているそうです.昨日,私も娘とはじめてホットケーキを作りました.大変おいしかったので,その紹介.

私は,甘いものがとてもとても苦手な辛党男ですが,このレシピは,簡単でとてもおいしいです.市販のホットケーキミックスで作ったホットケーキも以前に食べたこともありましたが,それよりもずっとおいしい.ふわっとしているし,バターの風味がとても良かったです.作り方も簡単なので,娘達 (3 歳, 1 歳) とも作れます.

○ホットケーキの作り方
材料
  • 薄力粉 160g
  • ベーキングパウダー 小さじ 2
  • 砂糖 60g
  • 牛乳 1/2 カップ
  • 卵 2 個
  • 溶かしバター 40g
  • バニラエッセンス 少々
つくりかた
  1. 薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかける.必ずふるうこと!
  2. 卵,牛乳を混ぜ,薄力粉,砂糖,ベーキングパウダーを少しずつ入れてまぜます.溶かしバター,バニラエッセンスも入れて,生地の出来上がり.こぐまちゃんの絵本を見ながら,「小麦粉,おさとう,ふくらしこ」と言いながら,子供に混ぜてもらいます.
  3. 生地をフライパンで弱火でじっくり焼きます.
参考にしたのは,「手作りの味」ホットケーキというページ.もちろん,作るときは,しろくまちゃんのほっとけーきを手元において,それを娘と見ながら作ります.これも絵本の楽しみ方のひとつですね.

[絵本レビュー] しろくまちゃんのほっとけーき (わかやま けん)

stars娘のホットケーキのレシピ本です
昨年の8月にぶっくくらぶから届いた本です.

長女3歳,次女1歳.どちらもこの絵本がすぐに好きになり,その月のヘビーローテーションになりました.ホットケーキの焼けるところのページに,とても興味をそそられるようです.長女は食べることが大好きな「花より団子」娘ですし,お手伝いをすることが大好きなので,しろくまちゃんがおかあさんと一緒にホットケーキを作るこのお話はぴったりのようですね.

今では妻とホットケーキを作っています.もちろん,この絵本を横において.材料をそろえるとき,生地を混ぜるとき,焼くとき,この絵本を見ます.この絵本は長女のレシピになっています.

2008年1月7日月曜日

[絵本レビュー] おいていかないで (筒井頼子さく,林明子え)

stars1歳の妹のいる,3歳の長女にも受けています.

この本は,あの手この手でこっそりひとりで外に遊びに行こうとするお兄ちゃんと,ついて行きたい妹とのお話.なんとかついて行こうとする妹がとてもかわいい.とうとう最後には,お兄ちゃんもあきらめて,一緒に虫取りに行くことになります.

お話はここで終わりますが,最後のページや背表紙に,お兄ちゃんが妹にトンボを採ってあげている絵があります.これがとてもかわいい.兄と妹の兄弟愛を感じ,ニコニコしてしまいます.この2つの絵があるために,お話に奥行きが生まれ,その後の兄と妹のことまで想像してしまいます.

1歳の妹のいる,3歳の長女も大好きな絵本です.

hReview by rerun, 2008/01/07

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おいていかないで (幼児絵本シリーズ)
筒井 頼子 さく,林 明子 え
福音館書店 1988-01

2008年1月6日日曜日

絵本選びはやっぱり難しい

先日,本屋さんで絵本を選んでみて,やっぱり絵本選びの難しさを再確認しました.

難しい理由は 2 つありそうです.まず第 1 に,そもそも,他人に本を選んであげるのは難しいということです.人それぞれ好みがありますから,相手の好みや読むところを想像しながら買うことになります.これはとても難しい.

第 2 に,大人の「ものさし」を捨てるのがとても難しいことです.大人は常識と呼ばれている勝手な「ものさし」をたよりに生きています.でも,私の娘達のような幼児には,そのものさしはありません.子供自身が持つ感性そのままで絵本を評価します.その感性を酌んであげるのがとても難しく思います.

突き詰めて考えると,この 2 番めの理由も,1 番めの理由と結局は同じで,「プレゼントする子供のことを考えて買え!」ということにもなってしまいそうです.でも,良い絵画・音楽を小さい頃から触れさせてあげたいのと同じ理由で,良い絵本を与えてあげたいという親側の意向もあります.

だらだら書いてしまいました.

子供には,どうしても親の意向を押し付けてしまいますが (子育てとは結局そのような側面があります),大事なのは子供の視点です.自分 (親) のコピーを作っても仕方がありません.育てるべきは,子供の能力ですから.親は環境づくりに徹しなくてはいけないのかもしれません.

子育てをしていると,本当に勉強になりますね.

2008年1月3日木曜日

じいちゃんから絵本のお年玉

あさえとちいさいいもうとお正月に大阪へ里帰りをしているときのこと.

父親が,娘を連れて絵本を買いに行きたいというので,父,母,長女 (3歳) と私の4人でイオンモール鶴見リーファにある本屋さんへ.次女は微熱を出していたので,妻と2人でお留守番です.

意外にもちゃんとした児童書が充実してあったので(本屋さんに怒られそう...),娘と絵本をあれこれ物色しました.絵本なんて選んだことのない父親が,「これどうや!」と次々に持ってくる対象年齢のずれた本や,ものすごい飛び出す絵本を,私が軽くあしらいながら(笑),長女に何とか絵本を1冊選んでもらいました.というのも,彼女は選択肢が数多くあると,困ってしまってヒューズが飛んでしまいます.私の仕事は,彼女を落ち着かせてあげることです.

絵本を何冊か探して並べてあげたり,絞ってあげたりします.彼女なりにあの本この本と悩んだあげく,最後に選んだのは,筒井頼子さん,林明子さんの「おいていかないで」でした.おにいちゃんを慕う妹のほほえましい1冊です.

私は次女用に,五味太郎さんのばったくんを選択.加えて,私と妻用に(もちろん子供たちとも読みますが ^^),同じく林明子さんの絵がかわいいあさえとちいさいいもうとを選びました.

父はやっぱり自分でも絵本を選びたかったのか,上記3冊に自分で選んだミッフィーのどうぶつえんを加え,レジに並んでおりました.

父は,その後トイざラスにも行きたかったようですが,人ごみが苦手な上に,絵本が早く読みたいのと,眠くなってしまったのが重なり,娘がギブアップ気味だったので,早々に帰宅.帰って,みんなで楽しく読みました.「あさえとちいさいいもうと」が娘達にも一番の人気でした.ありがとうじいちゃん.

でも,いつも言うけれど,帰ってきて TV なんか見ずに,一緒に遊んであげればいいのに.

2007年12月26日水曜日

[絵本レビュー] おにぎり

stars 実際に,おにぎりを食べるともっと楽しい.

1歳になる次女のクリスマスプレゼントに買った絵本「おにぎり」です.絵本を手に取らずに,Amazon で買ったのは初めてですが,期待を裏切らない絵本でした.

平山和子さんの絵は,「くだもの」で既に知っていましたから,「きっと,おいしそうなおにぎりが描かれた絵本が届くんだろうな」と思っていると,そのとおりの絵本が届きました.

次女は,この本を何度も読んでくれとせがみます.そして,「ぎゅっ,ぎゅっ」「くる,くる」と言いながら,一緒になっておにぎりを握り,もちろん最後に一緒に食べまねをします.パクパク.

背表紙の梅干も面白い.「おしまい」と言って絵本を閉じると,梅干が1つ現れます.そこで,次女は必ず,「うー」と言いながら指を指します.なぜか,彼女はにこにこ.そして,「もっかい」(もう一回読んで!)

今週の月曜日の休日には,実際におにぎりを作って,「絵本と同じだねー」と言いながら,みんなで食べました.こういうのも絵本の楽しみ方のひとつですね.

hReview by rerun , 2007/12/27

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おにぎり
平山 英三 平山 和子
福音館書店 1992-09

2007年12月25日火曜日

Lookybook - 絵本の閲覧,コメントの共有ができるサービス

海外には面白いサービスがあるんですねぇ.Lookybook というサイトです.Lookybook では,絵本の閲覧がオンラインで出来ます.実際にページをくるようにして見ることができ,しかも from cover to back! 表紙から裏表紙まで全部です.うーんすごい.

絵本にコメントや評価も書け,自分の本棚も持てます.rerun の本棚も作ってみました.まだ,なんにもないですが...

絵本ってとっても選ぶのが難しくて,中身を見ないとなかなか買えません.でも,近くの書店に行っても,絵本を多く取り扱っているところは少ないです.で,Amazon で買おうにも中身がわからないのです.このようなサービスはとてもいいですね.

2007年12月22日土曜日

絵本のクリスマスプレゼント

3歳の長女と1歳の次女にクリスマスプレゼントを用意しました.クリスマスケーキの予約日の都合で,今日が我が家のクリスマスパーティーでした.ですから,今日の夜に枕元においておくつもりです.さて,今年のプレゼントは...
14ひきのあさごはんに夢中の長女には「14ひきのひっこし」を,たべものの絵本が大好きな次女には「おにぎり」を,今,一番二人が気に入っている遊びであるブロックのために追加のブロックをプレゼントします.

娘達と一緒に絵本を楽しもうと思っているので,実はまだ私も絵本をしっかりと読んでいません.私も明日が楽しみです.

2007年12月16日日曜日

[絵本レビュー] はないちもんめ

はないちもんめ―子どもとうたううたのえほん今年の夏に,ぶっくくらぶから届いた本です.その当時,長女にはあまりヒットしませんでした.長女はうたに興味を示さないタイプだったからかもしれません.童謡が収録されている音の出る本なども頂いたりしましたが,自分から歌うことはしない子でした.私達に「うたって!」と要求することは多かったですが.

それが,最近ずいぶん歌うようになりました.この絵本を出してきて歌うときもあるし,遊びながら歌うときもあります.

私の想像ですが,歌うようになったのは,この本の影響が大きいんじゃないかと思います.この本は CD がついていますが,CD をかけない限り誰かが歌わないといけません.当然,ほぼ必ず私達両親が歌うことになります.そうやって私達が歌っているうちに,長女も歌うようになりました.それもしっかり歌詞を覚えて.

やっぱり子供は,絵本でも歌でも,両親に読んだり歌ったりして欲しいんでしょうね.音の出る本から歌が聞こえてきても,それは両親がうたう歌とは,捉え方,感じ方が違うのかもしれません.この本自体には,とり立てて面白さは感じませんが,一緒に歌ってあげる大事さを教えてくれた一冊です.

音の出る本が絶対駄目だとは思いませんが,一緒に歌ってあげることを忘れがちにしてしまうので,扱いが難しい本だと思います.幼児がいる家庭は何かと忙しいでしょうから,勝手に音が出たりすると,ついつい「構わなくて助かる」と思ってしまいますからね.この辺の便利さが,この手の本やおもちゃの怖いところです.

ところで,この本.両親と共に読む(うたう)本としているためでしょうか.本がそれほど丈夫ではありません.幼児向けの本にしては,紙も薄く,綴じも甘いです.今日は,長女とセロハンテープで修理しましたが,いづれまた次女にビリビリに破かれてしまいそうです.

装丁が甘い子供の本は,たとえ内容が良くてもちょっとがっかりしますね.

2007年12月10日月曜日

12月の配本 - 童話館ぶっくくらぶ (大きいいちご・小さいいちごコース)

にぁーう (あかちゃんのわらべうた)今日,童話館ぶっくくらぶから12月の配本が到着しました.毎月,我が家には長女には「大きいいちごコース」から,次女には「小さいいちごコース」から1冊ずつ配本されます.さて,今月の配本は...
ちびゴリラのちびちびは,ジャングルに生まれたちいさなゴリラの赤ちゃんとジャングルの仲間達のお話.きりんさんも,ぞうさんも,ライオンさんも,へびさんも,ちびちびのことが大好きで,みんなちびちびと遊んでくれます.そんなちびちびがどんどん大きくなって,誕生日を迎えます.そういうお話.ちびちびのバースデーケーキを前に,娘達と「ハッピバスデートゥーユー~♪」となんどもうたわされる羽目になりました(笑)

にぁーうは,雨の中で鳴いていた捨て猫をおばあさんが拾い,育ててあげるお話.お正月になって,おばあさんは,お年玉として,手作りの首輪を猫にあげます.娘さんになった猫は,新しい首輪をつけて,鏡を前にごきげん.というオチ.長女(3歳)は,猫が捨てられるところが気に入ったのか,「猫になり,私に拾ってもらう」ゴッコで,さんざん遊びました.

このところ毎日のように,寝る前は14ひきの家族と過ごしていましたが,久々に違う本を読みました.

2007年12月9日日曜日

[あいのて]ストロー笛の作り方~

我が家の姉妹は未だに「あいのて」が大好きです.あいのては,2006年に NHK 教育で放送していた音楽番組.音を楽しむことを,ストレートに教えてくれるとても良い番組だったのに1年でなくなってしまいました.番組が終わったあとも,あいのてさんは,まだ活動を続けておられます.

我が家も,先月コンサートに行ってきました.そこで教わったのがストロー笛の作り方.番組が大好きだった方なら,「ストロー笛の作り方~.先っぽ平らにつぶしますぅ.はーぃぺっちゃんこぉ~」と歌えてしまうあれです.

家で作ると,なかなか上手く鳴らなかったりしますが,コツは簡単
  1. しっかり先をぺっちゃんこにすること
  2. 切り取る長さは,1.5 cm くらい
これだけです.1.5cm くらいがポイント.今日も,録画したあいのてを観ながら,娘達と「ぶび~」と鳴らして遊んでいました.先を平らにして,斜めに切り取るだけの簡単工作.2, 3 の穴を開けると,本当の笛のよう.

こういう自作おもちゃって大好きです.

2007年12月4日火曜日

神奈川県青少年喫煙飲酒防止条例

神奈川県青少年喫煙飲酒防止条例を 7 月から施行したのだそうです.今月の "県のたより" に載っていました.キャッチコピーが「ダメなものはダメ!」であるようで,ロゴマークにもそのフレーズが書いてあります.条例のページによると,
青少年の喫煙や飲酒は、法律により禁止されていますが、警察による少年補導件数が依然として多く、青少年の心身の成長に悪い影響を与えるだけでなく、さらなる非行や犯罪へ結びつく恐れがあることが指摘されており、より効果的な対策が必要となっています。(神奈川県のウェブサイトより)
だそうです.取り組みには反対しませんが,「ダメなものはダメ!」という態度で煙草を吸わなくなったりするんでしょうか.毅然とした態度を表したかったのでしょうが,逆効果に思います.

それに,条例のページも見ましたが,文章に深みがありません.こんなことくらい,学校の先生にもさんざん言われているでしょうし,当事者達はなんとも思わないんじゃないでしょうか.

書いているうちに思ったんですけれど,これって,店を開いている人に「売るなよ!」と言っているのかもしれません.それなら条例のページの書き方にも納得ですけれど,やっぱり一つ疑問が残ります.

「非行や犯罪へ結びつく (恐れがある) から吸ってはいけないの?」

ちょっと違うような気がしますがどうなんでしょう.順番が逆なように思います.大人が良しとする学校社会が嫌だから,そこから離れたい・離れている証として煙草を吸ったりするんじゃないでしょうか.喫煙や飲酒を単にやめさせるだけでは,何の解決にもならないと思うのですけれど.それに,

「悪いことにつながるから,煙草はやめなさい」

と言われても,言われた方は納得がいかないばかりか,全然わかってもらえないことに対する憤りが,溜まるばかりだと思うんですけれどね.

2007年11月27日火曜日

「エスカレーターでは歩かないでください」を呼びかける前に

「エスカレーターでは歩かないでください」そのようなポスターを張り出したのが,横浜市交通局だそうです.
交通局は5月から「エスカレーターでは歩かないで」と呼び掛け始めた。車内電光掲示板でも「エスカレーターは歩いたり走ったりすると大変危険です。手すりにつかまってご利用ください」と表示。9月からは乗り口にポスターも掲示した。(エスカレーター:横浜地下鉄「歩かないで」 構造上想定外, 2007年11月26日, 毎日jp)
こんな記事がありました.同記事によると,呼びかけの原因は利用者からの苦情からで,お孫さんとエスカレータに乗っていた方が,後ろから「どけ,どけ」と言われ,押されたのだそうです.

「エスカレータを歩くと危ないものな」と思いましたが,「いや待て」とも思いました.

まず,利用客のモラルが変わらなければ,エスカレータを歩かなくなっても,別の場所で事故が増えるだけじゃないかと思いました.エスカレータを歩かなくなると人の流れも変わります.このような措置は効果はないと思います.

そして次に,同記事にあった同様の呼びかけをしている鉄道会社が気になりました.名古屋市営地下鉄,JR東日本,東京メトロだそうです.駅構内にエスカレータが多い気がする東急の名はありませんでした.なぜでしょう.

記事からはこれだけしかわかりません.後は推測です.

名古屋市営地下鉄,東京メトロは知りませんが,JR東日本はエスカレータ・エレベータの設置が遅れていると感じています.エレベータのない駅なんてたくさんあります.そして,後に書きますが,横浜市交通局にも同様の観点で良い印象を持っていません.逆に東急の駅はとても使いやすいです.

言いたいのは,エスカレータを歩く・歩かないはあまり関係がなく,利用しにくい駅ほど事故が多いのではという私の推測です.

例えば,新横浜駅.横浜線と新幹線の連絡のあたり,新幹線構内,そして横浜市営地下鉄,ベビーカーを押していると使いにくいです.

新幹線の周辺は最悪です.今にも事故が起きそうです.私も「後ろから押さないで」と思ったこともありました.そういう経験もあり,先のような推測が出たのでした.ですが,あれでエスカレータを歩くなと言ったら,逆に人が流れなくって騒動になりそうです.

そして地下鉄新横浜駅のこと.ベビーカーを押していたので,エレベータを利用しようとしました.が,"お身体の不自由な方専用エレベータ" と書いてありました.あ然としました.「こういうのはバリアフリーとは言わない」と思いました.交通局の意識の低さにがっかりした覚えがあります.交通局のために正しい情報を添えると,同駅ホームの離れた場所にエレベータがあったそうなのですが,私達はそれに気づきませんでした.

そんな2つの鉄道会社がエスカレータを歩かないように呼びかけているのだそうです.でも,その前にすることはあるはずです.利用者に呼びかけるにしても,単に「危ないから歩くな」では納得してもらえないと思います.

東急はどうなんでしょう.知っている方がいれば教えて下さい.

2007年11月20日火曜日

[絵本レビュー] めの まど あけろ

最近,3 歳になる長女が,うたを歌うようになりました.遊びながら,わらべうたを歌います.そんな彼女がよく歌うフレーズにめの まど あけろにのっている詩があります.

この絵本の作者は,詩人でもある谷川俊太郎さん.文章のリズムがよく,その気がなくても歌うように読んでしまいます.もちろん,この本はそのように読むものなんでしょうけれどね.文章は長女が読む絵本と比べて長い方なのですが,歌になっているので覚えやすいのでしょう.字も読めない長女が,大きな間違えをすることなく,最後まで自分で(そらで)読んでしまいます.

他の遊びをしているときも,「いっぽんあし,かかし~」とか言いながら歌っていることも多いです.子供の生活の中の 1 シーンを切り取った詩が多いからでしょうか,口に出やすいんでしょうね.

そんな不思議な魅力のある一冊です.

2007年11月19日月曜日

「ひいき客」より「フェアな客」

風呂でボーっとしながら,「なんで,ある店や人を応援していることを,『ひいきしている』って言うんだろう」と考えていました.別に何があったわけじゃありません.私は「ことば」の語源やら「ひびき」なんかに興味があったりするので,そんなことを一人で考えていたりすることが時々あるのです.

しかし,書きたいことは,その語源でも,私の趣味でもありません.人との接し方です.

「ひいきしている」と聞いたときに受ける印象として,「一方に傾倒している」ということがあります.ひいきには,「えこひいき」や「ひいきの引き倒し」なんていう言葉もあります.もちろん,ひいき自身には,そのような偏りの意味はないのでしょうけれど.一般的な使われ方のためでしょうか,そんな印象をぬぐえません.

目を掛けているから,ひいきするのでしょうけれど,(えこ)ひいきはその人のためになりません.本当にその人のためを思うと,フェアじゃなくてはならないし,状況によっては目を掛けていない方をたたえることも必要です.でも,そういうのってとっても難しいです.

例えば,私は 2 人の娘を育てているところですが,「自分は 2 人にフェアに接しているだろうか?」「他の子供と娘とをフェアに扱っているだろうか?」なんて考えると,落ち込んでしまいそうです.

例えば,自分の娘は悪くなく,娘のお友達が悪いときに,その子を叱れるだろうかなんて考えると絶望的です.

2007年11月18日日曜日

2008年 いわむらかずおカレンダー2

ふと,書店の前を通った時のこと.「あれ? あれは 14 ひきのあさごはん」

それはいわむらかずおさんのカレンダーでした.14 ひきのあさごはんは,いま我が家で一番人気のある絵本です.私達夫婦は迷わず購入してしまいました.家に帰り,落ち着いて開いてみると「14ひきシリーズ」の絵もたくさん挿絵として使われていて,大満足です.

「あさごはん(1月)」「ぴくにっく(3月)」「こもりうた(6月)」「せんたく(7月)」「おつきみ(9月)」「やまいも(11月)」「ひっこし(12月)」

いわむらさんの絵は,いまにもお話が聞こえてきそうです.いつまでも見飽きませんね.来年はカレンダーばっかり見てそうです.ただ少し気になるのが,挿絵の季節感が月と合ってないように思うところです.「14 ひきのあさごはんって夏のお話じゃなかったっけ? なぜに,1 月の挿絵...」

ちょっと残念です.

2007年11月13日火曜日

子育ては,楽なものでもないし,放ったらかしにできるものでもない

相変わらず,有名な幼児向け教材を作っている会社からセールスメールが来ます.ウェブサイトを見る限り,聞こえの良いことばかり書いています.とても子供のことを考えている会社のようです.でも,あのメールに入っている漫画をから受ける印象はずいぶん違います.親が楽できる教材であるような印象を受けます.どんなに親の手を焼かせる子供でも,この教材を与えるだけで「良い子」になるようだからです.
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先月,実家に帰りましたが,近くの公園のブランコがはずされていました.遊具事故や遊具撤収を報道でよく耳にしますが,こんなところで体験するとは.
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ある日,私の父が音の出る絵本を娘に買ってきてくれました.父は子供と上手に遊べないので,おもちゃとして買ってあげて,喜んでもらおうということでしょう.その絵本は「あいうえお」を勉強するものですが,「あ」を押せだの,なんとかしろだのと,いちいち指図がうるさく,遊んでいるのに考えさせてもらえません.あまり楽しくないおもちゃでした.
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上の3つのことは,ぜんぜん違う内容のことですが,1つ共通していることがあるように思っています.上手く言葉にできませんが,「子育ては大変だから何かを与えておいて,あとは放ったらかしにしておこう」という考えが根底にあるように思います.私にとっては遊具問題も同じ部類の問題です.「遊具を設置しておけば,後は放ったらかし」

だって大変ですし,面倒ですものね.子供の相手をし続けるのって.でも,子育てってそういうものじゃないですか? それは第一に受け入れなければならないことでしょう.そして,どうしても無理なときは,どうすればいいかを親子で相談したり,いろいろ工夫したりすべきことじゃないでしょうか.それが子育てです.手間がかかることなのです.

どこかから,道具を持ってきて解決できるものでもないし,放ったらかしにできるものでもありません.そんなことで,親子の信頼関係は築けるのでしょうか.私にはよくわからないことが多いです.

2007年11月9日金曜日

[絵本レビュー]14ひきのあさごはん

この数日の間,寝る前の絵本が決まっています.いわむらかずおさんの「14ひきのあさごはん」です.14 ひき家族のねずみの一家を扱った絵本シリーズの代表的な作品で,一家の朝ご飯をあつかったお話です.

このシリーズは,とても人気のある絵本のようなのですが,実はぶっくくらぶから配本されるまで,ぜんぜん知りませんでした.

この絵本のお薦めポイントは,とにかく絵を見ているだけで楽しいところです.しっかりと細かいところまで描き込まれた背景とともに,14 ひきのねずみ達がそれぞれの個性を持って描かれています.元気よく朝の支度をしている子もいれば,まだ眠そうに目をこすっている子もいます.お母さんとお話している子もいれば,ケンカしている子達もいます.今にも絵からねずみ達のお話が聞こえてきそうです

文章もありますが,ほどよい短さでくどくなく,内容は絵の世界を楽しめるように工夫されています.わたしが「まだ眠そうなのはだあれ?」と読むと,娘はすかさず指をさしながら「この子!」と言います.そこから絵本との対話が始まります.

このように絵本の世界に入りやすい本は大好きです.

2007年10月30日火曜日

[絵本レビュー] りんご

次女 (1歳3ヶ月) の今のお気に入りは,「りんご (母と子のえほん) 」です.

みずみずしく描かれた美味しそうな 3 つのりんご --- 赤いりんご,黄色いりんご,ピンクのりんご --- を切ってもらって,お母さんと一緒に食べるお話.短いお話ですが,とても子供の興味を引くお話だと思います.まずりんごが描かれてあります.次に皮が剥かれます.切って芯をとります.そしてお皿に盛って,さいごに「いただきまーす」します.絵は写実的だけどやさしいタッチで描かれてあり,見ていて温かな気持ちになります.

この絵本を読んでいるとりんごが食べたくなりますし,りんごを食べているとその本を読みたくなります.次女も長女も,りんごを食べるとその本を出してきて,自分のりんごと見比べます.(本はりんごの汁で汚れますが) おやつの時間が楽しくなりますよ.

2007年10月28日日曜日

絵本の読み聞かせで共有できるもの

1歳3ヶ月になる次女は,甘えたかったり,かまって欲しくなると,絵本を持ってきます.絵本を読んでいるときは,私を独り占めに出来ると思っているようなのです.次女は私と1対1で遊びたいのでしょうね.「もっと次女とも遊んであげなきゃ」と思う瞬間です.

当然ですが,3歳になる長女の方が複雑な遊びをします.会話も複雑です.一方,次女はまだまだ赤ちゃんの域.3人で遊ぶと,どうしても次女がついていけない部分があります.もちろん,長女は次女に合わせてあげようとしていますが,1歳と3歳の差はとても大きいですから,うまくいきません.私が間を取り持つ役なのですが,両方を満足させるように遊べていないのですね.結果的に次女が私を独り占めしようと思い,絵本を持ってくる --- そんな状態です.

さて,我が家のその状態はともかく,"絵本を持ってくる次女"を見て,思ったことがあります.「やっぱり,絵本は親子をつなぐ物なんだ.コミュニケーションの道具なんだ」ということです.次女が絵本を持ってくるときも,「私と,本当に一緒に遊んで!お話して!」という様子ですから.

親子が絵本を通じて空間と時間を共有し,一つの疑似体験をする.--- 読み聞かせのときに感じる,そのような一体感が私は好きです.まだ,上手くお話できない子供とも,会話をしているような気になります.温かい,幸せな気持ちで満たされます.

逆に言うと,そのような状態になっていない読み聞かせは,読み聞かせとは思いません.私の気持ちがあさっての方向を向いていて---たとえば,さっさと読んで○○をしようなんて思っているときは,絵本の世界に入れません.もちろん子供も,あまり楽しくなさそうです.それはただの音読なのでしょう.

絵本の世界 (空間) で時間を共有して,はじめてそれを読み聞かせと呼びたいです.

子育てしているときは,「ああ早く大きくなって欲しい」と思いますが,実は子育てにはそんなに長い時間はありません.できれば,本当に心通わせる時間を長く持ちたいものです.絵本の読み聞かせは,時間を共有できる,とても便利な道具だと思います.

追記)
「読み聞かせは時間の共有」は,私の信じていることのようです.この書き込みをしてから,ふと,以前に似たようなことを書いた気がして,共有を検索しました.やっぱり,似たような書き込みがありました.全く忘れていたものがほとんどですから,無意識に同じようなことを書いているようです.余程,強く思っているのでしょうね.

2007年10月24日水曜日

子育てとリーダーシップ

子供との付き合い方の話が続きます.

先日,リーダーシップに関する研修を受けました.リーダーシップを発揮するのに必要なスキルを学びます---といってもいろいろなスキルが必要ですが,今回の研修では対人スキルに主眼が置かれていました.

さて,研修中,講師の方が「子育てとリーダーシップって関係するところがありますよね」と言われたことが印象的で,子供とあそんでいるときに時折思い出します.

日本では,リーダーというと「有無を言わずに俺についてこい」タイプの親分肌な人を想像しますが,リーダーは必ずしもそうではありません.とにかく「こと細かく指図する」タイプもありますし,「魅力的な目標を提示し,みんなに活躍してもらう」タイプもあります.研修では最後のタイプをビジョン提示型といっておられました.

どれが良い悪いは置いておきましょう.ここでは「子育てとリーダーシップ」について考えます.上の3種のリーダーを親と考えましょうか.すると,子供に対する親の3タイプと見て,確かに違和感なさそうですね.それぞれ,親の言うことを黙って聞けタイプ,口うるさいタイプ,子供を上手く乗せて動かすタイプと勝手に名づけました.どれにもあたらない「子供を悪い意味で放ったらかし」タイプは,リーダーでない (=親じゃない) ということになるでしょうか.

私は,親としても社会人としてもまだ成長段階で,リーダーにも親にもなりきれていませんが (反省しなきゃ...),いつも考えていることが1つあります.それは,「自分のコピーを作っても仕方がない」ということです.その子,その人の個性をできるだけ生かしたいと思います.

子供と遊んでいて,無限の可能性を感じる時があります.それは,子供の個性が一番出ている時です.個性を伸ばすには,子供自身が生きるようにしてあげなければなりません.放ったらかしでも駄目ですし,私の考えを推しすぎるのも駄目です.

その子が生きるための答えは,その子が自身が持っているはずです.その答えを引き出してあげなければなりません.それが出来るようになったとき,私も親の仲間に入れてもらえそうです.

2007年10月22日月曜日

家の用事で遊ぶ

子育てをしていると,今片付けたい用事があるのに,遊んで欲しいとせがまれることがあります.そういうとき,私は子供にもその用事を手伝ってもらうことにしています.

私も平日は働いていますので,当然ながら家にいるのは休日だけです.私にとってはゆっくりと家の用事ができる日ですが,子供にとってはお父さんと遊べる数少ない日ということになります.ですので子供の希望を優先したいですが,時にはすぐに片付けたい用事もあるものです.そういう場合は,その用事で子供と遊んでしまいます.これが結構うまくいくことがわかりました.

今では大抵のことは遊びに出来るような気がしています.私が楽しそうにやっていれば,子供にとっては遊びになります.洗濯機のボタンを押すのも遊びになり得ます.「あとで遊んであげるから」と言って構ってあげないと,子供にとってはつまらないことになります.誰しもつまらないことは嫌ですから,用事が終わるまで待ってくれるなんて期待してはいけません.逆に用事を遊びにすることで,一緒に作業が出来る楽しさを感じてくれるだけでなく,大人の行動を理解してもらえ,こちらのリクエストも聞き分けてくれるようになる....そんな風に考えています.

今では私達夫婦はいろんなことを手伝ってもらっています.
  • 絵本の修理:セロハンテープを切ってもらったり,貼ったテープを押えてもらったり
  • 料理:野菜などの具材を切ってもらう
  • 洗濯:取り込んだ洗濯をたたんでもらう
  • 掃除機をかける
  • 破いたふすまの修理
  • 帰省するときの荷造り
  • などなど
手伝ってもらうときのコツは,細かいことにこだわらないことです.あとでこっそり大人がフォローすればよいのですから.そして子供を立ててあげること,お礼を言うことです.やりたいといったことはさせてあげましょう.

そのうち,「へぇすごいな」と思うくらい,作業が上手になってきますよ.

2007年10月21日日曜日

成長の芽を摘むような遊び方をしていないか?

娘達と公園で遊んでいた時の話です.2 人の子供を連れたお父さんがやってきました.2 人の子供は,4〜5歳と 2〜3 歳くらいの女の子です.私の娘達が 1 年くらい経つと,あれくらいになるかなと思って見ていました.

そのお父さんと子供達は,楽しく遊んでいるようには見えませんでした.子供達が何かするたびに,お父さんが強い口調で指示や注意をするのです.子供達は,やる気をそがれている様子.

滑り台を滑ると,「最後まで足を伸ばしたまま! ほら! 止まっちゃう!」 と言います.ブランコをすると「足を伸ばして!,さあ,縮めて! ほら早く! 伸ばせって言うのに!」とブランコを "こぐ" ための指示を出します.ぜんぜん楽しそうじゃありません.上の女の子がブランコから飛び降りると,「こら! あぶない! 急に降りるなって!」といくぶん怒気を交えて叱ります.下の子が,段差のあるところで遊んでいると,「ほら! あぶない!」とすぐに注意.

その後,その親子はお茶とお菓子をベンチでとり,すぐに帰ってしまいました.「せっかくのお父さんとの公園遊びだったのに,残念だな」と思いました.下の子は,お父さんに "だっこ" されながら帰ったので,仲は悪そうにありません.それだけに余計に残念です.帰っていく3人の背中を見ながら,ちょっと悲しくなりました.

そのお父さんの気持ちを想像すると,「遊具でちゃんと遊んで欲しいし,けがはダメだ」ということでしょう.ただ,もう少し上手なやり方もあったんじゃないかと思います.

遊具の遊び方なんて,決まったものはありません.ブランコや滑り台などシンプルな道具は,子供は想像力を働かせながら,遊び方を発見していきます.それを大人は支援してあげるだけでいいと私は思います.そして,そのなかで,
  • 最低限のルール (順番を守る等) を教えてあげる
  • 大きなケガをしないように見守りながら,小さなケガがを恐れずチャレンジ出来るようにしてあげる
そんな風に遊びたいと考えています.その逆であってはつまらないですよね? 遊具での決まった遊び方を教えることはルールを教えることじゃありません.小さな段差をジャンプしようとすることを止めることは,ケガをしないように見守ることじゃありません.私は思います.

社会のルールを学ぶこと,想像力やチャレンジする気持ちを養うことは,英才教育や決まったプログラムからだけで,できることではありません.普段の子供への接し方一つで可能です.私も「子供の芽を摘むことをしていないか」と見つめなおさないとなと思いました.

2007年10月12日金曜日

10月の配本 - 童話館ぶっくくらぶ(大きいいちご・小さいいちごコース)

チューチューこいぬ (長新太の赤ちゃん絵本)今日,童話館ぶっくくらぶから10月の配本が到着しました.毎月,我が家には長女には「大きいいちごコース」から,次女には「小さいいちごコース」から1冊ずつ配本されます.さて,今月の配本は...
14ひきのあさごはんは,14匹家族のねずみが起きてから朝ご飯を食べるまでのお話.この絵本は久々に大ヒットです.来たばかりなのに,何度読まされたことでしょうか.表紙,裏表紙まで楽しめる絵本です.文章は簡易でストーリーも素朴ですが,絵の中にたくさんのストーリーが練り込まれています.このような絵本が面白いですね.長女も,「この子は何しているの?」「あ,虫がいる!」「この子まだ寝ているよ」とか言いながら,絵本の中にすっかり入っていました.

チューチューこいぬは,おかあさんから"はぐれてしまった"こいぬ達がいろんなものをチューチューします.でもおっぱいはでません.さいごにちゃんとおかあさんに会えて,おっぱいを貰えるお話.こちらは,次女にはヒットせず.意味が分からなかったのかもしれません.次女は長女より絵本のペースが遅いので,もう少し単純な絵本の方が喜びますね.せんげつの「りんご」は面白そうにしていましたから.

今月は,14ひきの家族と過ごすことが多くなりそうです.

2007年10月6日土曜日

八景島シーパラダイスでじゃぶじゃぶ

昨日は八景島シーパライダイスまで行ってきました.今回のロングバケーション中の最後の大きなイベントです.

そして私は,3 歳になったばかりの娘の大きな成長を見たのでした.なんとシーパラダイスに昼前から 3 時過ぎまでいたのです.事前の予想では,3 時には家にいるかもしれないと思っていたのに.

というのも,娘はこれまで水族館のような観光施設で,何時間も遊ぶことができなかったのです.彼女は芝生やら木々やらがある自然とか大きな公園では,のびのびと遊びまわれるのですが,遊園地や動物園,水族館ではその本領が発揮できません.ざわざわとした雰囲気に揉まれたり,必ずしも自分のペースで動けない状態に飽き飽きしたりして,落ち着いて遊べないからです.

今日は違いました.家から1時間半あまりかかる道中にうんざりしながらも,モチベーションを切らすことなく,4時間半ほど遊びまわっておりました.この 2 週間の間でいろいろな施設に連れ回したために,その過ごし方を彼女なりにマスターしたようです.平日だったので,ずいぶん空いていたのも影響しているのですけれどね.

海の動物達のショーに圧倒され,水族館をはしゃぎまわり,「ドルフィンファンタジー」でベルーガと追いかけっこをし,新しくできた施設「ふれあいラグーン」でじゃぶじゃぶ遊びました.後半戦に娘の好きな "自然とふれあう系" を持ってきたのが成功の要因ですね(笑

セイウチやオタリヤにも臆することなく触り,バンドウイルカに水をぶっ掛けられ,魚を追いまわし,野生児の本領を発揮しておりました.この子は都会向きではないようです.

2007年10月3日水曜日

幼稚園訪問

今日は娘を連れて,入園を考えている幼稚園の訪問に行ってきました.

我が家の娘たちは,グランドではしゃいでいた園児たちに遊んでもらって,ずいぶん楽しかった様子です.私も園児たちに囲まれて,一緒に遊んでおりました.今日は数組の親子がいらしてたのですが,父親の参加は私だけで,園児達にとっては大人の男性が珍しかったのかもしれませんね.「お団子できたよー」とか,「こんな体操できるぞ!」とか「わたしねー,もうすぐ4歳になるの」とか口々に自分をアピールしていました.子供は得意ですが,さすがにこの人数は辛い(笑).保母さん・保父さんって大変だなぁと思いました.

さて,その幼稚園は,子供のことを第一に考えた上で,給食もなし,延長保育もなしという園でした.それらは詰まるところは「大人の都合でのサービスだから」ということです.”手作りの○○を持ってくること”なんていう変な決まりもありません.

納得です.もちろん,様々な状況や考えがありますから,それが唯一の解というわけではありません.でも,それも解の1つだと,私は思いましたし,どちらかというと私の考えに近いものでした.

「なぜ,わざわざ手作りの手提げ袋を持ってくることを強制されなければならないのか---最近の幼稚園って変だ」と思っていたところでしたから,余計に納得したのかもしれません.お母さんが嫌々作った手提げ袋を渡された子供だって,困ります.そういうのは子供はとても敏感ですからね.

給食の有無などの個別の事柄については,私には判断がつかないことも多いですが,私はその幼稚園の基本的な姿勢がとても気に入りました.

この「気に入る・気に入らない」がとても大事なことなんだなと思います.みんなが英語を幼稚園から習わせているから,「わが子にも英語教育の強い幼稚園を」という判断もありかもしれません.しかし,他人がどうのこうのではなく,自分の考えやスタンスにあっているか,幼稚園の姿勢に納得できるか,そのような判断がしたいものです.

ちょっと硬くなりました.

振り返ってみると,「良いな」と思った理由は,園児がとてものびのびとしていたからかもしれません.笑顔にあふれた,子供達に囲まれて,私もとても楽しかったですし,元気をもらいました.

2007年10月2日火曜日

岡山市:赤ちゃんと絵本でゆったりコミュニケーション事業

岡山市は,10月1日から「赤ちゃんと絵本でゆったりコミュニケーション事業」をスタートさせたそうです.この事業は,出生届を出した保護者に絵本を贈る事業で,
同事業では、25団体でつくる「心豊かな岡山っ子応援団」(団長・高谷茂男市長)から、「じゃあじゃあびりびり」(まついのりこ作)と「がたんごとんがたんごとん」(安西水丸作)の2冊を贈呈。(岡山日日新聞,10月2日 12:39 「赤ちゃんに絵本贈る 岡山市事業開始」より)
ということだそうです.絵本を保護者に贈る自治体の事業は広がってきているのかもしれませんね.この日記でも北海道恵庭市の取り組みを紹介させて頂きました.

さて,この取り組み,岡山市保健福祉局こども企画課のウェブによると,単に絵本を配るだけでなく,体験読み聞かせの案内もあわせて贈っているようです.それはいいことですね.いざ子供に絵本を読むといっても,どうすればいいのかわからないという方も多いでしょうからね.単なる金銭・物品の補助だけでなく,子育てそのものの後押しをしてくれる,こんな取り組みには好感が持てますね.