以前,食育や食育にまつわる活動に否定的な意見を書きました.それは今も変わっていません.今日,食育を軸にした営業戦略をとっているスーパーマーケットまであると聞きました.別に何をしようと構わないですが,ちょっとうんざりです.食育の話を聞く度に,どこかに「違和感」を感じます.
「○育」と呼ばれるものがどんどん出てきますが,そういう取り組みの中身は、昔から受け継がれたきたことがほとんどのように思います.食育も然りです.栄養バランスを考えるとか,行儀よくするだとか,農業について考えるとか.私の子供の頃は,「お百姓さん」の苦労を考えて残さず食べるとか言われたものですが,今は言わないんですかね.
そのような事が,形を変えて見直されるのは結構な事ですが,気になるのはブームのような今の動きです.ブームは去ります.しかし,去っていい事なのでしょうか.そしてもっと気になるのは,その○育が,まるで新しい取り組みであるような事になってしまっている現代社会です.
この「育」には「学ぶ」の要素も入っていると感じていますが,もし食「育」としてあえて活動しなければ学んでくれないなら,自分で学ぶことが社会に根付いていないのかもしれません.学びと生活が分かれてしまっていて,誰かから教えてもらわないと学べないし,育てられない,育たない......もしほんとうにそうだったら怖いなと思います.
参考)
2008年1月15日火曜日
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