この絵本は,筒井頼子さん,林明子さんによる「あさえとちいさいいもうと」の続編で,あさえ・あや姉妹のものがたり.妹思いのあさえが,妹の緊急入院,父親との二人でのおるすばん等を期に,ひとまわり成長するというお話です.妹のお見舞いの時には,とても大事にしていた(そして妹のあやちゃんが欲しがっていた)お人形を,なんとあさえはプレゼントします.とても心温まるお話です.
長女にとってみれば自分にも歳の近い妹がいるので,あさえは自分を重ねあわせられる存在なのかもしれません.たしかに彼女は次女が生まれる時に,私(父親)と二人で食事したり寝たりしたので,同じような不安を感じていたのかもしれません.もちろん推測でしかありませんが.
ともかく,この絵本には引きつけられる何かがあります.私は,それは「面白い題材」「しっかりした筋」「きちんとした文章」だと思います.読み手を絵本の世界に引き込む力のある本ですね.
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