2009年5月17日日曜日

[絵本レビュー] ワニのライルがやってきた (バーナード・ウェーバー 著)

5 starsこんなワニと暮らす生活ってどんなだろう,想像すると楽しくなります
ワニのライルがやってきた (ワニのライルのおはなし 1)ワニのライルがやってきた (ワニのライルのおはなし 1)
バーナード・ウェーバー
大日本図書, 1984年1月
図書館に行って何気なく手に取った絵本がこれでした。ワクワクしそうなお話が想像されるタイトルと,どことなく間の抜けたワニの絵に惹かれ借りてきました。結果は当たり。想像力をかき立てられるようなとても楽しいお話でした。

タイトルや表紙の絵からも想像出来るように,これはワニと一緒に暮らすお話です。この手のお話は,動物は自然で暮らすのが一番で,人間と街で暮らすなんて教育上よくないという批判にさらされがちです。でも,いいじゃないですか。私は「ワニのライルがやってきた」のような話なら OK だと思います。物語を楽しくさせる設定なのですから。

この物語の主人公の一家は,ひっこしをして新しい家に来ました。そして,家にワニがいたのです。このワニは,とても芸達者。ボール遊びや逆立ちなど,人を楽しませる芸をたくさんします。そして,古くなった新聞を捨てたり,ベットのシーツを替えたりと家のお手伝いまでこなします。

全く楽しそうな生活です。家の人とカードゲームとかするのかなとか,TV は一緒に視るのかなとかいろいろ想像しちゃいますね。気がつくと絵本の世界に入り込んでいます。

私は,こういうお話に書いていないことまで想像させてくれるような本が大好きです。

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