2008年5月25日日曜日

「100万回生きたねこ」に賛否両論あるようだ(2)---子供にしてみればありがた迷惑なテーマだ

随分前になりますが,「100万回生きたねこ」という絵本に賛否両論あるようだから,一度読んでみようとブログに書きました.娘と図書館に行った時にようやく読む機会を得たので,今日は私の感想を書こうと思います.

読んだ最初の感想は,「教訓じみた事を押し付けてくるタイプの本だ」なということでした.そして,良い事を言っているようだけれども,どこかすっきりとしないとも感じました.悶々としばらく考えていましたが,今の私の結論は次のようになりました.

「この本は子供の目線で書かれたものではなく,大人の目線で書かれたものです.しかも子供向けの絵本じゃありません.大人が子供に先輩として何かを教えようとしているのではなく,『人を愛するということは,こういうことで,私もそうなのよ.わかってね』という子供にしてみれば少しありがた迷惑な話を伝えようとしているものじゃないか」

なんでこんなに賛否両論なんだろうって思いながら読んだので,こんな感想になってしまったのかもしれませんが,先日書いた「パンやのくまさん」のようなやさしい気持ちにはなれない本だとは思います.

私は,書籍の内容の善し悪しを言うつもりはありません.ですが,これが子供向けに書かれているとしている事が議論を生んでしまったとは言えそうです.産婦人科や子育てサークルのような子供を産む・育てている女性が対象読者であるとすれば,議論になる事もなく,子供にも読ませたいなと思うのは個々の考えでしょう.ちなみに言わずもがなだと思いますが,テーマが愛だけに男性には受けないと思います.

ま,とにかく,じつは大人向けの絵本だからこそ,
これはひょっとすると大人のための絵本かもしれないが、真に大人のための絵本ならば、...(略)...
という出版社からの内容紹介があるのでしょう.ただし,私は大人向けの絵本は子供も楽しめるとは思いませんので,子供向けの絵本としてはオススメ出来ません.

次は,いろいろなレビューを見てみようと思います.

*) 誤字脱字を加筆修正 (2008.11.18)

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