2008年5月18日日曜日

子供たちは話を聞いてもらいたがっている

私は子供好きとか,子供と遊ぶのが上手いとか,そのようによく言われます.でも,子供と遊ぶと私も気疲れするので,本当はそうじゃないと思っています.とは言え,子供がいれば勝手に子供の方から集まってくるので,少なくとも子供から嫌われてはいないようです.

昨日は娘 2 人と公園に行きましたが,いつも一緒に遊んでくれているお友達(長女の1つ下の女の子)とそのお母さんに会いました.一緒に遊んでいるうちに,その子が私にいろいろ話しかけたり,手をつないできたり,寄り添ってきたりと随分なついてくれました.そういうのは他のお友達でもありますし,初対面の子供でもあります.また,長女の幼稚園を決めるときに説明会に行って,園庭の園児に集団で囲まれて保父さん状態になったこともあります.

実はそんな状態になるのは簡単で,単にその子供の話を聞いてあげるだけで構いません.と言っても子供は非常に第六感が働くので(自分の子供のころを思い出してください),いいかげんに話を聞いているとすぐに見破られてしまいます.ですから,こちらも真剣に聞きます.たとえ,アリが空を飛んでも,草が歌っても,話の筋がすっ飛んでいても笑ってはいけません.「すごいね.それはどうして?」と聞いてあげると感性豊かな面白い答えが聞けます.私はそういう子供の答えを聞き,真剣な子供の顔を見るのが大好きです.

そうやっているうちに,今度は「なぜなに」攻撃が始まります.これは私でも閉口してしまうのですが,面倒になったら「なんでなんだろうね?」と質問返しをすると会話が弾むので便利です.大人から「なんで?」と質問されなれていないと最初は戸惑いますが,考えを手伝ってあげているとそのうち,どんどん子供からアイデアが出てきて,答えを自分で持ってきてくれます.

結局私は子供と遊んでいるんじゃなくて,話を聞いてあげているだけです.もっと言うと,子供の感性豊かな答えを楽しんでいるだけです.

子供に自分の考えを話させてあげることは,その子の成長を考えるとき,とても大切なことだと思いますし,成長の肥やしになると思います.こんなに大切なことなのに,またたったこれだけのことなのに,子供の話を聞いてくれる大人は少ないようです.自分がどれだけ大人の世界で決めたことを知っているかを自慢したい大人はたくさんいるようですけれど.

もっと子供たちの話を聞いてあげて欲しいと思います.

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