2008年5月10日土曜日

[絵本レビュー] ねないこだれだ

starsちょっとズルイ手ですが,効果はてきめんです
ねないこだれだ (いやだいやだの絵本 4)ねないこだれだ (いやだいやだの絵本 4)
せな けいこ
福音館書店, 1969年11月
3 歳の長女は反抗期の真っ最中です.寝る時間になっても「まだ遊ぶ」とか「もうちょっと本読む」とか言って寝ようとしないし,私が寝る仕度をどんどんしてしまうと,かんしゃくを起こしたりします.

そんな長女に効果てきめんだったのがこの本です.この本は,9 時になっても寝ずに遊んでいる子が,おばけにおばけの世界に連れて行かれちゃうお話.裏表紙には,夜の空をおばけに手を引かれてゆく子供が描かれてあります.めでたしめでたしで終わりません.

半年ほど前に童話館ぶっくくらぶで配本された次女の本ですが,まだ遊ぶと言った長女に読み聞かせました.その後,「お化けの時間になったから,もう寝ようか? ほらおばけの音が聞こえるよ」と言うと,「うん」とにっこりお返事.

「ほう,ちょっと気にしているな」と思いながら,一緒に布団に入りました.するとしばらくすると,か細い泣き声がしました.なんと長女が半泣きになって,涙を流しています.どうやらマンションの上の階の足音を,おばけの来た音と思い,怖くて泣いていたようです.ちょっとかわいそうなことをしてしまいましたが,次の日から比較的おとなしく寝るようになりました.

このようなズルイ手は好きではありませんが,このような絵本の威力を改めて感じたしだいです.

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