育児に慣れない親のストレスによる児童虐待を防ぐために、厚生労働省は生後4カ月までの乳児がいるすべての家庭を専門スタッフが訪問して育児に関するアド バイスをしたり、親子関係を把握したりする「こんにちは赤ちゃん事業」を来年度から実施する方針を固めた。これまで保健師が生後約1カ月までに家庭を訪問 する新生児訪問指導などの事業はあったが、虐待に陥る可能性が高い4カ月までに対象期間を広げて対応する。(asahi.com 2006年08月22日)
というこうとだそうです.初めての子どもの時は,たいてい初めての育児体験です.赤ちゃんも 0 歳なら,親も育児 0 歳.うれしい事も多いですが,不安・悩みからくるストレスや,無知からくる失敗もあって当然の事です.昔は(...という言い方が適切かどうかわかりませんが),両親や祖父母,近所の人たちが育児をサポートしてくれたのでしょうが,核家族化や近所付き合いの希薄化が今のように進んだ状況では,それは簡単には望めないことです.国がこうやってサポートしてくれるのは助かります.
実は我が家も,1 ヶ月の保健師さんの家庭訪問で大変助かった事がありました.母乳の事なんですが,1 ヶ月くらい経つとそれまでと違い,おっぱいも張らなくなって母乳が出づらくなることを私達夫婦は知らず,ミルクにしなければならないんじゃないかと悩んでいました.それを保健師さんに相談したところ,「1 ヶ月くらいの時期は,母乳の量を調整する時期に入ったので,赤ちゃんが吸った量に応じて出るようになるんだ」ってことを仰って下さいました.そのアドバイスがあったからこそ,長女は完全母乳で育てる事が出来ました.
こんな些細な情報なんですが,知っているのと知らないのとでは大違いです.しかも,(たいていミルク会社が病院でくれる)母乳ついての冊子には,「母乳が出づらい場合は,母乳とミルクの併用で」とは書いていますが,「飲ませているうちに出るようになる」とはなかなか書いていません.なぜかはなんとなく察しがつきますが...
育児に追われているときは,本で調べたりすることも時間的に難しいので,対面して相談出来る保健師さんの存在はとても助かりました.今回の事業は虐待防止がテーマにあるようですが,無知からくるストレス,そしてストレスからくる虐待を少しでも減らせるよう,がんばって欲しいと思います.
Tags: 子育て
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