2006年8月4日金曜日

よい絵本に共通するもの

昨日のブログで「おおきなかぶ—ロシア民話」を紹介しました.対象年齢は 3 歳からだそうで,それを基準にすると 2 歳になるかならないかの娘にはすこし早い本です.娘には少し難しいかな?と思いながら読み聞かせていましたが,さすが昔からよい絵本と言われているだけあって,さっそく好きな本の仲間入りをしたようです.

読み聞かせを初めて 1 年半ほど経ちますが,よい絵本と言われているものには共通するものがあるように思います.うまく言えませんが,「内容に広がりがあるかどうか」ということじゃないかと思っています.それは話を追加して膨らませられるかとか,登場人物にセリフを新たにつけることができるかとか,そういうことです.昔からよい絵本と呼ばれているものは,お話を広げやすくなっている---そういう気がしているのです.そして,そうやってお話を広げながら読める本の方が,子どもも楽しい様子です.

一方,子ども向け雑誌というものもあります.そういうものは子どもの気を惹きやすく作られているので,最初は喜んでいるのですが,すぐに飽きてしまうようです.そのような本は,「モノには必ず正しい答えがあるんだ」という発想から生まれているんじゃないかと思います.内容がどこか押し付けがましく,こちらの考える余地がない印象を持ちます.

そのような絵本は,親も何も考えなくてもよいので便利なのでしょう.一方,読み聞かせはある程度パワーが必要なので大変です.けれど,乳幼児の頃から決められた教材を使う必要なんてないと思いますし,なにかちょっと違うんじゃないかと思います.ましてやモノの呼び名や色・形なんて,なんでだって勉強出来ます.個性という言葉が幼児教育に登場して久しいですが,それと反している気もします.

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