2010年6月10日木曜日

[絵本レビュー] ちいさなきぼりのおひゃくしょうさん (アリス・ダルグリーシュ 著)

5 stars細かく描き込まれた絵がとてもすてき
私は絵本は絵よりもお話の中身を重視するタイプですが,そんな私でも「これは絵が楽しい本だなあ」と思う一冊です。アニタ・ローベルさんのすてきな絵が,「木彫りのお百姓さん夫婦が動く」という強引な設定を,自然なことのように感じさせてくれます。その絵は書き込みの細かな絵で,周囲に草花や登場人物を曼荼羅のような形で配置しているところが面白いです。両方の作家に失礼を承知で言うならば,「さくらももこさんの描かれる絵のよう」とでも言えばわかっていただけるでしょうか。

うちの娘達も,この絵本の絵が好きなようです。絵本を読みながら,「あ。ここにひつじがいるよ」とか「舟にぶたがのってる!」とか言いながら,お話の内容を挿絵で追うのが楽しいようです。

さらに,読む方の私としては(滑舌の悪い私としては),星川 奈津代さんの訳文が読みやすくていいなとも感じています。文章の流れが良い絵本は,声に出して読むとなんだか落ち着いた気分になります。不思議ですね。

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