2007年10月21日日曜日

成長の芽を摘むような遊び方をしていないか?

娘達と公園で遊んでいた時の話です.2 人の子供を連れたお父さんがやってきました.2 人の子供は,4〜5歳と 2〜3 歳くらいの女の子です.私の娘達が 1 年くらい経つと,あれくらいになるかなと思って見ていました.

そのお父さんと子供達は,楽しく遊んでいるようには見えませんでした.子供達が何かするたびに,お父さんが強い口調で指示や注意をするのです.子供達は,やる気をそがれている様子.

滑り台を滑ると,「最後まで足を伸ばしたまま! ほら! 止まっちゃう!」 と言います.ブランコをすると「足を伸ばして!,さあ,縮めて! ほら早く! 伸ばせって言うのに!」とブランコを "こぐ" ための指示を出します.ぜんぜん楽しそうじゃありません.上の女の子がブランコから飛び降りると,「こら! あぶない! 急に降りるなって!」といくぶん怒気を交えて叱ります.下の子が,段差のあるところで遊んでいると,「ほら! あぶない!」とすぐに注意.

その後,その親子はお茶とお菓子をベンチでとり,すぐに帰ってしまいました.「せっかくのお父さんとの公園遊びだったのに,残念だな」と思いました.下の子は,お父さんに "だっこ" されながら帰ったので,仲は悪そうにありません.それだけに余計に残念です.帰っていく3人の背中を見ながら,ちょっと悲しくなりました.

そのお父さんの気持ちを想像すると,「遊具でちゃんと遊んで欲しいし,けがはダメだ」ということでしょう.ただ,もう少し上手なやり方もあったんじゃないかと思います.

遊具の遊び方なんて,決まったものはありません.ブランコや滑り台などシンプルな道具は,子供は想像力を働かせながら,遊び方を発見していきます.それを大人は支援してあげるだけでいいと私は思います.そして,そのなかで,
  • 最低限のルール (順番を守る等) を教えてあげる
  • 大きなケガをしないように見守りながら,小さなケガがを恐れずチャレンジ出来るようにしてあげる
そんな風に遊びたいと考えています.その逆であってはつまらないですよね? 遊具での決まった遊び方を教えることはルールを教えることじゃありません.小さな段差をジャンプしようとすることを止めることは,ケガをしないように見守ることじゃありません.私は思います.

社会のルールを学ぶこと,想像力やチャレンジする気持ちを養うことは,英才教育や決まったプログラムからだけで,できることではありません.普段の子供への接し方一つで可能です.私も「子供の芽を摘むことをしていないか」と見つめなおさないとなと思いました.

0 件のコメント: