2006年4月21日金曜日

[絵本レビュー] がたん ごとん がたん ごとん

先日のブログで、絵本選びが難しい、特に 0 〜 1 歳児への絵本を選ぶのが難しいと書きました。子供が書いている事が理解できるような絵本を選ぶのが難しいと言う事だったのですが、今日は私が、「よくできているなぁ」と感心した絵本を紹介します。

イラストレータ安西水丸さん作の、「がたん ごとん がたん ごとん」という絵本です。汽車が「がたん ごとん がたん ごとん」とやってきて、「のせてくださーい」と言う乗客を次々に乗せていく、それだけのお話です。子供の喜ぶ同じセリフが繰り返すとってもシンプルなお話。でも、乗せる乗客がすばらしい。

乗客は、哺乳びん、コップ、スプーン、リンゴ、バナナ、ネコ、ネズミ。ネコ・ネズミはともかく、その他のものは、どこの家にもあり、子供が毎日慣れ親しんでいるものです。それだけに、子供の反応はとっても良いです。うちの子供はまだ話せませんが、「コップどーれだ?」「リンゴどこかな?」というと、ニコニコして指差します。リンゴを掴むまねをして私にくれたりもします。

子供が本を読むとき、現実にはない本の世界に入るのも楽しみの一つですが、それはまだまだ先のお話。普段の生活を絵本の中にも見つけ、それを親とお話ししながら楽しんでゆく...それが乳幼児の頃の絵本の楽しみの基本だと思います。そういう意味で、この絵本は私のおすすめの絵本です。

ただし、家の近くに電車が通ってない子供には、「電車の意味が分からない」ので、同じ理由で楽しめないかもしれません(笑)。

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