2007年8月19日日曜日

林明子さんの魅力

また近所の市立図書館へ行ってきました.借りた絵本を返すためです.前回は,あまりの本の多さに圧倒され,頭の回路がショートしてしまった2歳の長女ですが,今回はその成長ぶりを見せてくれました(笑).

娘は図書館での要領を得たのか,面白そうな絵本をちゃんと探してきて,妻や私に読んでもらいながら過ごしていました.1時間あまり休みなく読んでいましたから,20冊ほど読んだんじゃないかと思います.ちょっと驚きました.次女はグーグーお休みでしたが.

私は「おでかけのまえに」という絵本を見つけて読みました.林明子さんの絵は大好きなので,ついつい林さんの本ばかり手に取ってしまいます.林さんの挿絵のある絵本は,時間がゆっくりと流れているような,やさしい印象を受ける絵本が多いですね.読みすすめていくうちに,自分がやさしい気持ちになるのを感じます.読み手をやさしい気持ちにさせる絵本は,読み聞かせの本として一番じゃないかと思います.子供は親が読んでいるときの声のトーン,表情,気持ちなど全部を「聞いて」いるのですから.

私が思う林さんの絵の一番の魅力は,そこに我が子が見える–––絵本に出てくる子供と我が子を重ねることが出来るところじゃないかと思っています.林さんの描かれる子供のちょっとした仕草や表情,体の動きが,実際の子供をとてもよく捉えているからです.

私の林さんの絵との最初の出会いは「きゅっきゅっきゅっ」でしたが,とても生き生きとしたその絵を見て,見とれてしまったことを覚えています.そして,ほっぺのふっくらした赤ちゃんがうちの娘そっくりで,笑ってしまいました.

そうやって,私も林さんの「絵を感じ」ながら,絵本の世界を楽しんでいます.林さんの絵が,本の世界の入り口を開けてくれているような,そんな気がします.

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