2006年5月8日月曜日

[絵本レビュー] うちのこみませんでした?

今日は1歳7ヶ月になる我が娘の、最近のお気に入り絵本の紹介です。

今、彼女は「うちのこみませんでした?」という絵本が大好きです。彼女の本棚の中では古参の部類に入る絵本で、もう一年ほど読み続けていますが、最近ますますよく読むようになりました。

この絵本は、カモのお母さんと子供たちが、巣から離れてしまった一羽の小ガモを探すお話です。お母さんカモは「うちのこみませんでした?」と、いろいろな動物に聞いて探し回ります。この絵本の特徴は、ほとんど字がないこと。字だけ読んでも、あまり面白いお話になりません。だって、「うちのこみませんでした?」というセリフしか書かれていないのですから。でも、それを補ってあまりあるくらい表情豊かに母ガモ・小ガモが描かれてあります。

この本は、そういう絵を見ながら読み手が「セリフ」などを補い、子供と会話しながらお話を進めてゆく絵本だと思います。この絵本を妻が娘に読み聞かせているとき、妻は絵本の登場人物(動物?)にいろいろなセリフを話させています。娘はそれを一生懸命聞いて、時には、絵の中にちらっと描かれている迷子小ガモを指差したりして物語を楽しんでいる様子です。

そうやって絵本を通じて親子がコミュニケーションすることが読み聞かせの原点であると私は感じています。この絵本は読み聞かせをさせる立場の我々に、そのことを教えてくれるとても良い本です。

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