2007年11月13日火曜日

子育ては,楽なものでもないし,放ったらかしにできるものでもない

相変わらず,有名な幼児向け教材を作っている会社からセールスメールが来ます.ウェブサイトを見る限り,聞こえの良いことばかり書いています.とても子供のことを考えている会社のようです.でも,あのメールに入っている漫画をから受ける印象はずいぶん違います.親が楽できる教材であるような印象を受けます.どんなに親の手を焼かせる子供でも,この教材を与えるだけで「良い子」になるようだからです.
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先月,実家に帰りましたが,近くの公園のブランコがはずされていました.遊具事故や遊具撤収を報道でよく耳にしますが,こんなところで体験するとは.
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ある日,私の父が音の出る絵本を娘に買ってきてくれました.父は子供と上手に遊べないので,おもちゃとして買ってあげて,喜んでもらおうということでしょう.その絵本は「あいうえお」を勉強するものですが,「あ」を押せだの,なんとかしろだのと,いちいち指図がうるさく,遊んでいるのに考えさせてもらえません.あまり楽しくないおもちゃでした.
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上の3つのことは,ぜんぜん違う内容のことですが,1つ共通していることがあるように思っています.上手く言葉にできませんが,「子育ては大変だから何かを与えておいて,あとは放ったらかしにしておこう」という考えが根底にあるように思います.私にとっては遊具問題も同じ部類の問題です.「遊具を設置しておけば,後は放ったらかし」

だって大変ですし,面倒ですものね.子供の相手をし続けるのって.でも,子育てってそういうものじゃないですか? それは第一に受け入れなければならないことでしょう.そして,どうしても無理なときは,どうすればいいかを親子で相談したり,いろいろ工夫したりすべきことじゃないでしょうか.それが子育てです.手間がかかることなのです.

どこかから,道具を持ってきて解決できるものでもないし,放ったらかしにできるものでもありません.そんなことで,親子の信頼関係は築けるのでしょうか.私にはよくわからないことが多いです.

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