2006年6月21日水曜日

新しい少子化対策

少子化社会対策会議は、新しい少子化対策を発表しました。「新しい少子化対策について(案)」という資料を同ウェブページから読むことが出来ます。

これまで政府が打ってきた少子化対策(そもそも少子化対策していたのか疑問ですが)では効果がなかったことを反省し、今回新たに以下の2つの視点を対策に盛り込んだようです。
  • 社会全体の意識改革
  • 子どもと家族を大切にするという視点に立った施策の拡充
補足すると、前者は「社会全体の意識改革」を行って、家族の絆・地域の絆を強化して子供を支えあう社会を実現すること。後者は経済的な負担、家庭と仕事の両立の困難さ、 育児への不安など、子供を産み育てることをためらわせる要因を排除し、「子供と家族を大切にする」環境整備を拡充してゆくこと。この2つが新たな指針だそうです。

この視点の対策案として、以下の2つが打ち出されてあります。
  • 支援策...財政支援や医療環境整備、下校時の安全対策、奨学金の充実など
  • 働き方の改革...就労支援、長時間労働の是正など
資料を読むと、他にも随分盛りだくさんに対策案が書かれてあるのですが、「それを、どうやってするの?」「それってできるの?」という疑問は残ります。

が、財政支援や環境整備に終わるのではなく、意識改革を視点に挙げているのは評価できる点だと思いました。あとは、これを「どのようにやるか」ですね。

さて、環境整備や意識改革がらみの話ですが、ここ最近、気になっていることがあります。それは儲けたい一心の企業が、少子化の原因の一端を担っているんじゃないかという疑問です。最近の TV や雑誌は、家族や夫・子供よりも、「自分」に視点が移っているし (ベビー用品カタログでさえ!)、生命保険会社は子供を持つと金がかかることをアピールすることに躍起です。前者は高額な商品を買わせる目的で、後者は加入数を増やす目的ですね。「儲けてやろう」魂胆が見え見えなんですが、悪いのは両方ともに少子化に貢献しているってことです。自分らしくするには金が必要で、子育てにはさらに金がかかるという風潮を蔓延させている気がします。

これってどうにか政府レベルで対策打てないんですかね。誰かの本じゃないですが、こういう行動って品格ないですよね。このような会社・組織は厳しく罰することは出来ないんでしょうか。

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