今年のゴールデンウィークは、大阪にある私の実家でのんびり過ごしています。今日は娘に絵本でも買ってあげようと、散歩がてら近所の本屋さんに行きました。1Fがスーパーマーケット、2F以上は衣料品や生活用品が売っている複合施設の、3Fにある本屋さんです。
「幼児向け絵本はあるだろうか?」心配していましたが、絵本売り場は棚2つ分の大きさがあり、思ったよりも品数もありました。でも、よく見るとびっくり。絵本全部に透明のビニールシートが被せてありました...。絵本って、中身を見ないと買えないよね...。本の後ろに解説もありませんし、確認できるのはタイトルと表紙だけです。
ビニールカバーを被せてある理由は、それなりにあるんだと思います。子供が汚してしまうとか、破いてしまうとか、店にとって困ることもあるんでしょう。でも、お客はもっと困ります。これじゃぁ amazon.co.jp で買った方がまだましです。本の紹介やレビューも見られるので、自分の子に合うだろうかと検討することも出来ます。今後、「なか見!検索」が充実してくると本の閲覧も可能になるでしょう。なのに、本屋さんで手元に本があるのに、ビニールが被せてあって中身も見れないとは...。
しかも、陳列されている絵本に随分と偏りがあるようにも思えました。有名な絵本や子供に人気のあるキャラクターの本がたくさん並んでいます。ひょっとしたら違うのかもしれませんが、中身が見れないので本を探す気持ちも失せよく見ていません。今となっては悪い印象だけです。
しかたがないので、前から目を付けていたこぐまちゃんの本と、子供が好きな松谷みよ子さんの本を買いました。
これじゃぁ最初から、有名な本しか売れない理由を作っているようなものです。大人向けの書籍にカバーはないのに子供の本にはカバーをつける。何か理由はあるにせよ、排除する方向に向かうのではなく、どうしたら書店もお客さんも両方が喜べるだろうかという建設的な方向に向かって欲しかったです。
だって、ある程度子供が大きくなったらカバーがかけられている状況をどう説明すればよいのでしょうか。子供は初めから本を汚すつもりはありません。本を見たいだけです。そのときに売っている本は汚しちゃダメよっていつ教育すればいいのでしょうか。子供に親がしつけをする機会も失っています。大変ばかばかしい話です。
「子供だからこれでいいか」と思ったのではないと信じたいですが、なんとなくそんな気がします。大人になると子供の頃のことはすっかり忘れてしまう。馬鹿になっちゃうんだなぁとつくづく感じます。
2006年4月30日日曜日
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