2006年4月15日土曜日

入力と出力の関係(人間の場合)

数ヶ月前から、気にかかっていた事があります。それは、「情報を入力(収集・聞く)し過ぎると、人は出力(話す・書く)するのが減る」のではないかということです。ここでいう出力(話す・書く)っていうのは、日々のおしゃべりやメールではなく、今書いているブログや仕事上での成果物などを指しています。単純に考えれば、たくさん情報を収集した方が出力量は多くなるし、しっかりとしたモノが出来そうです。でも「そうじゃないのでは?」と思い始めたという訳です。

最近、私は Google Reader を使ってニュースサイトやお気に入りのブログを読んでいるのですが、ついつい登録するサイトの量が多くなってしまい、たくさんの情報のシャワーを浴びることになりました。すると、とたんにブログの更新頻度などが落ちてしまったのです。その時は「時間は限られているので、入力の方に力を入れると、出力がおろそかになるのかなぁ」と考えたのですが、「他にも原因がありそうだなぁ」とも思っていました。

入力量が多くなると、出力量が減るのではなく、人間は考えるのやめてしまい、そのために出力量が減るのではとも考えたのです。というのも、仕事の成果物でもブログでも、しっかりと自分の頭で考えないと出来上がりません。「考えない」→「出力しない」という流れです。

そんなことをつらつら思っていると、オルタナティブ・ブログこんなブログを見つけました。

何か結論を出すことを回避するために、常に情報を集め続けることを安易な逃げ道にしている


確かに...。そういうことはあると思いました。自分の結論を出すのが怖いので、たくさんの情報を集めることで安心し、考えないというのもその中の一つで、人がハマりがちな事だよなぁと思いました。

「入力量が増えれば、出力量も多くなる」と単純にはならないところが、人の難しいところであり、面白いところだなと思います。情報のシャワーを浴びることは心地よいのかもしれませんが、心地よさのあまり排水溝が詰まっていることを忘れていると、腐った水で自分も腐るなんてことになりかねませんね。

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