2009年4月16日木曜日

みんなちがって,みんないい --- けど,競うことは辞めたくない

金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」という詩が話題だそうです。はじめてその詩に触れたとき「よい詩だな」と思いました。とても共感出来るないようだったからです。

私は小さな時から --- 小学1年生だったと思いますが --- 知らず知らずのうちに母親から,おそらく母自身も無意識に多様性を教えられていました。「○○くんは勉強が得意だけれど,走るのは苦手でしょ。でも,△△くんは走るのが1番速い。だから△△くんは○○くんより走ることがすごい。勝てないもんね。勉強でも,走るのでも,絵を描くことでもみんなよりすごいことがあれば,その子はすごいんだよ。」

そして,今お仕事でお世話になっているお客様も多国籍企業で,多様性が重視されています。そんな環境にいる私が,「よい詩だな」と思ったのは自然なことなのでしょう。

ただ,日本でこのような話をした時に,「多様性」を「競争しない」と混同して使われることがあるのが,私にとって不自然でなりません。競争はあってしかるべきで,でないと成長がありません。それぞれの得意分野では競うべきなんだと強く思います。そう状況であってはじめて「違う」けど「いい」になれるんだと思います。日本で問題なのは,評価されるポイントが極めて少ない,もしくは1つしかないことです。そういう環境でしか生活していないので,違うこと認めた瞬間に,競わないことになってしまうのだと思います。

やっぱり一番は目指すべきだし,上にあがった人は賞賛されるべきです。そして,みんながそれぞれの得意分野で競えるように,評価される点は多様であるべきです。

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