人の話が聞ける子に---まずは自分が子供の話を聞かなきゃな
ぎょうれつぎょうれつ
徳間書店, 1994年11月
大人でも絵本から気づかされることはたくさんあります。「ぎょうれつ ぎょうれつ」は私に気づきを与えてくれた絵本の1つです。
主人公のサムは,お母さんの「おひるごはんですよ。いらっしゃい」の声を聞き,自分の部屋からキッチンまでぎょうれつを作りながら行くことにします。最初 は,積み木。次に,本,おふろのおもちゃ,くつ,おもちゃのじどうしゃと並べていきます。おかあさんは,「サム,スープがさめちゃうわよ」とせかします。 ところが,あと少しでキッチンというところで,並べるものがありません。とうとうサムは自分をぎょうれつの最後に加えて,目をつぶって両手を思い切り伸ばし,キッチンまでのぎょうれつを完成させます。
目を開けると,お母さんの顔があります。「なにをしているの?」というお母さんの問いかけに,「ぼくのへやから おかあさんのところまで ずーっと ぎょうれつしてきたんだよ。」と答えます。そこでお母さんはなんと言ったでしょうか。
叱るのと怒るのとは大違い。怒って子供に対応しても,子供は「怒っているな」と思うだけ。しつけの対応としてはあまり良くありませんね。どのように対応するにしても,心の余裕は欲しいものです。
私は,子供には自分の意見をはっきり言え,人の意見も聞ける子になって欲しいと思っています。それにはまず親の見本です。自分も子供の話が聞けないとなと思いました。
「ぎょうれつ ぎょうれつ」は,そんなことを考えさせてくれた本です。
主人公のサムは,お母さんの「おひるごはんですよ。いらっしゃい」の声を聞き,自分の部屋からキッチンまでぎょうれつを作りながら行くことにします。最初 は,積み木。次に,本,おふろのおもちゃ,くつ,おもちゃのじどうしゃと並べていきます。おかあさんは,「サム,スープがさめちゃうわよ」とせかします。 ところが,あと少しでキッチンというところで,並べるものがありません。とうとうサムは自分をぎょうれつの最後に加えて,目をつぶって両手を思い切り伸ばし,キッチンまでのぎょうれつを完成させます。
目を開けると,お母さんの顔があります。「なにをしているの?」というお母さんの問いかけに,「ぼくのへやから おかあさんのところまで ずーっと ぎょうれつしてきたんだよ。」と答えます。そこでお母さんはなんと言ったでしょうか。
「ほんと,すごいわね」おかあさんは ながい ぎょうれつをお母さん,余裕の対応ですね。きっちり諭しているのもすばらしい。私はこんな対応はできそうもありません。もちろん,「親の言うことは聞きなさい」と叱ることも一つの対応です。が,どちらにしても親には余裕が必要です。余裕がないと「どうして,言うことを聞かないの!」と怒りモードになります。
みてから サムをだきあげました。
「でも こんど おかあさんが よんだら すぐ くるのよ」
サムは にっこりわらって うなずきました。
叱るのと怒るのとは大違い。怒って子供に対応しても,子供は「怒っているな」と思うだけ。しつけの対応としてはあまり良くありませんね。どのように対応するにしても,心の余裕は欲しいものです。
私は,子供には自分の意見をはっきり言え,人の意見も聞ける子になって欲しいと思っています。それにはまず親の見本です。自分も子供の話が聞けないとなと思いました。
「ぎょうれつ ぎょうれつ」は,そんなことを考えさせてくれた本です。