2007年6月23日土曜日

来月から次女用の本も配本されます

我が家の次女は来月で1才.我が家に溢れんばかりにある絵本に興味津々です.

でも,その絵本はほとんど全て長女のもの.長女はいつでも親切に貸してはくれますが,あくまで「貸して」くれるなんですよね.長女のために買ってあげたものなので仕方がありませんが.

最初の頃は,絵本に触れること自体も大事なので,破ってもいいんです.そのうち上手にページをくれるようになりますし(まぁ,もうだいぶ上手にくれますが),破って,テープで貼って,また破って,またテープで貼ってと繰り返すうちに,モノを大切にする心と,モノへの愛着がわいてくると,私は思っています.

でも,そのためには,次女用の気兼ねなく破れる (?) 本が欲しい.来月から次女用の絵本も配本してもらおうと,童話館ぶっくくらぶに電話しました.来月からは,長女用に1冊(大きいいちごコース),次女用に1冊(小さいいちごコース)の2冊が送られてきます.

小さいいちごコースは長女が去年にとっていたコースなので,予備リストかコース外の本が送られてくることになると思います(なにせ,自分たちでも本を買ったりしていますから).

一体どんな本がくるのかな.たのしみです.

2007年6月19日火曜日

子育てに疲れたとき,モモを読んでみてはいかが?

私の大好きな童話の1つ,モモをひさしぶりに本棚から引っ張り出してきて読みました.急に訳もなく,読みたくなったからです.でも,どうやら訳はあったようです.自分では気づいていませんでしたが,私自身がモモに話を聞いて欲しかったようです.モモの世界に頭から足までどっぷりつかって,あっという間に読んでしまいました.

モモは童話ですが,とても示唆を与えてくれる本です.モモには「時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」という副題がついています.その名のとおり,時間について考えさせてくれる本です.私のお気に入りの一節を引用します.
時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが,はかってみたところであまり意味はありません.というのは,だれでも知っているとおり,その時間にどんなことがあったかによって,わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば,ぎゃくにほんの一瞬と思えることもあるからです.
なぜなら,時間とはすなわち生活だからです.そして人間の生きる生活は,その人の心の中にあるからです.(「モモ」ミヒャエル・エンデ作,大島かおり訳 より)
この本に出てくる町の人たちは,時間を無駄に使わずにいようとするあまり,あくせく働き,時間に追われ,反対に時間がなくなってしまいます.実はその裏には,町に誰にも見つからないように活動する謎の灰色の人達の,時間どろぼうの活動がありました.町の人の時間を奪っていた訳です.モモはその灰色の人達から時間を取り戻した---モモはそのようなお話です.

私はつい,時間に何かをしよう,一日にたくさん仕事を詰めようと考えがちです.子育てもしかりです.このやり方では,活動を時間で区切ることになります.でも,時間とはつまり生活,そして生活はその人の心の中にありますから,私は時間を区切ることで時間を節約しているつもりで,自分の心を区切ってしまっていたのです.私はいったい何を節約していたのでしょうか? 一方で,本来楽しいことを楽しいと感じられていたでしょうか?

作業を時間内に終えようとすると,それだけでパワーが必要です.時には疲れやストレスも感じるでしょう.場合によっては作業の後,疲れだけが残ったりするかもしれません.本当は楽しいことのはずなのに...

遊ぶために公園へ行ったのに帰る時に子供とけんかする.楽しいはずの食事なのに,早く食べなさいと子供とけんかする.そして疲れる.数えだしたらキリがなさそうです.

規則正しい生活はとても大事ですが,時間は生活を切るためにあるものではありません.そして,子育てに限って言えば,規則正しい生活を教えているときよりも,自分の都合で時間を切るときのほうが,子供と折り合いが悪いような気がします.

そんなことばかり考えていると自分が嫌になりそうですが,モモを読んでみてください.はっとさせられるだけじゃなく,元気もわいてきます.このお話の町では,何かことがあると,「モモのところに行ってごらん!」と言います.そしてモモに話を聞いてもらうのです.すると不思議にことが解決するのでした.理由は本を読んでみてください.モモを読んだことのない人は是非です.

モモのところに行ってごらん!

2007年6月15日金曜日

6月の配本 - 童話館ぶっくくらぶ(大きいいちごコース)

今日,6月の童話館ぶっくくらぶ配本が到着しました.
じぶんでひらく絵本は,先月届いたのりものあれあれ絵本と同じ,文化出版局からの出版で,同じ形式のしかけ絵本です.見開きの右ページが折り返されていて開けるようになっています.「じぶんでひらく」は,そういう意味ですね.

この本は,1) サーカスをみよう,2) さぁたべよう,3) だれのうちかな,4) おかあさんとこども,の4つの冊子からなる絵本です.作家は「ひとまねこざる」で有名な,H.A. レイさんです.見開き1ページ毎に変わる絵とめくる楽しさがあります.お話はごく単純なので,絵本にまだ馴染んでいない子供にも,楽しんでもらえるかもしれません.

どれがぼくのおうちになるのかなは,カエルが自分の家になる穴を探すお話です.でも,どの穴にも先客がいます.それはアナグマさんだったり,ウサギさんだったり,ネズミさんだったり.動物の好きな娘にはとてもウケそうです.


今月も,新しい絵本の世界で,娘と遊ぶのが楽しみです.

2007年6月11日月曜日

5月の配本 - 童話館ぶっくくらぶ(大きいいちごコース)

もうすぐ 6 月の配本が来るというのに,5月の童話館ぶっくくらぶ配本を今頃紹介します....
はらぺこあおむしは親戚の方に頂いているのを童話館にあらかじめ連絡していたので,予備リストからのりものあれあれ絵本という本が選ばれて,届きました.1) でんしゃ・きしゃ,2) じどうしゃ,3) ひこうき,4) ふねの4つの冊子からなる絵本ですが,随分時代を感じさせるものでした.乗り物のデザインが 70 年代なので,男の子で乗り物好きな子の場合,「これは違う!」と言って怒り出すかもしれません.ANA のロゴがダビンチのヘリコプターだったりしますから.そして,私がこの本に対して気になったことは,緊急自動車や船・ヘリコプターを登場させるために,やたら火事や海難事故のシーンが多いことでした.なんだか楽しめません.娘は,そんなことも気にせずに楽しんでいますけれどね.

ひよことあひるのこは,生まれたばかりの「ひよこ」と「あひる」の子のお話.ひよこの子は,あひるの子のまねばかり.ついに,あひるの子と一緒に泳ごうとして,溺れちゃいます.最後には,自分に出来ることと出来ないことがあることを悟り,ひよこの子も真似するのをやめます.ちょっと,教訓的な感じですね.

この2冊では,意外や意外,のりものあれあれ絵本が娘のお気に入り.今でも読まさせられます.ページの一部が折り返されていて,仕掛け絵本のように,それをめくると絵が変わるのが楽しいのかもしれません.

2007年6月8日金曜日

[絵本レビュー]くまさんくまさん

くまさん くまさん今日の寝る前の読み聞かせは,なかがわ りえこ さんの「くまさんくまさん」でした.

くまさんくまさんは,うちの2歳の娘のお気に入りの1冊です.テディベアのような,かわいいくまさんが,お料理したり,食器を洗ったり,赤ちゃんをあやしたり,洗濯をしたりするお話です.リズムのよい短い文章が,とても歯切れがよくて,読んでいて楽しくなります.絵本にしては長いお話なんですけれど,飽きもきません.

お料理の場面では,たくさんの野菜が登場し,最後にカメさんの引っ越しを手伝ってあげる時には,お料理道具や家具も登場します.そのページになると,娘は指差しながら「ピーマン!」,「にんじん!」,「かぼちゃ!」とか「おなべ!」「テーブル!」などと,モノの名前を順番に言っていきます.覚えたものを言えるので,楽しいようですね.

どちらかというと,この本は女の子向きだと思います.2歳近くになり,母親のマネをしながらママゴト遊びを始める頃に,楽しめる本じゃないかと思います.

私もこの絵本は大好きのなので,大人も楽しめる本じゃないかなと思っていますけれど(笑

2007年6月7日木曜日

0歳児へ絵本のプレゼント

くだもの妻の友人が,0歳のお子さんを連れて遊びに来るというので,プレゼントを考えました.我が家のとりえは絵本くらいなので,絵本をプレゼントすることにしました.0歳児向けの絵本というと,
  • 字がなく
  • ページがしっかりしていて
  • ブルーナさんのミッフィーのような単純な絵
が好まれます.しかし,あえてそれを選びませんでした.私たちが選んだのは, 平山 和子さんの「くだもの」.写真のようなみずみずしい果物の絵がページいっぱいに書かれているとてもすばらしい絵本です.

乳児期は身の
回りが自分のすべてなので,大人にはなんてことはない身の回りの品物や,食べ物が登場する絵本は大好きです.普段おやつに出してくれているであろう果物を題材にしたこの絵本なら,気に入ってくれるだろうと思ったわけです.

乳児だからといって単純な絵だけ理解できるということはありません.自分が普段食べているものはちゃんとわかります.ページが分厚くなくてやぶいちゃったら,「直そうね」といってセロハンテープででもとめて,ボロボロになった本を一緒に読めば絵本への愛着も高くなるんじゃないかと思っています.

まぁ,そんなのは私たちの価値観ですが,この絵本を通じて絵本の世界に興味を持ってもらえたら,そんな嬉しいことはありません.