2006年9月21日木曜日

反抗期の娘に教えられること

2 歳になったばかりの長女は,反抗期真っ最中です.歯磨きや,お着替え,なんでも自分ですると主張しますし,気に入らない事は「いやっ!」と言って聞き入れてくれません.朝は "今日着たい洋服" を選ぶのに一苦労ですし,昼は "ベビーカーに乗るのは嫌だから歩く!" と譲りません.妻は,まだ首の座っていない次女をだっこしながら,長女の歩くのを気にしつつ,荷物を運ぶのはさすがに一苦労なので,なんとかベビーカーに乗ってくれるように言うそうですが,大変なようです.

とは言え,(親バカなのを承知で書きますが) 長女は頭もそこそこよく,人の気持ちも分かってくれるので,「意地を張ってしまったな,よくないな」と反省しているようです.実際のところ,ある程度娘の意向を聞いたら,こちらの話も聞いてくれますし,(お子さんを持つ方ならば分かっていただけると思いますが) 顔に悪かったなと書いてあります(笑).

さて,"反抗" と言っても "意志" を主張しているだけなので,落ち着いて考えれば別段困った事でもありません.人 (=親) の言う事を 100% 無条件で聞いている方が人間として変なので,彼女も人間として成長してきたと,本当は喜ばないといけないことです.

そう思い始めた頃,「最近少し言う事を聞くようになったなぁ」と感じるようになってきました.そんなことを考えているときに「はっ」と気づきました.それまでは娘に対し,いわゆる "子供扱い" をしていたんじゃないか,だから,娘も意見を聞いてもらおうとムキになっていたんじゃないか...だから娘の言う事を聞いたり,こちらが理由を言ってお願いしたりするようになってからは,話を聞いてもらえるようになったんじゃないか...そう思いました.

実は娘が産まれたとき,「決して娘を子供扱いしないでおこう,人格のあるひとりの人として接しよう」と思っていたのです.でもふたを開けてみると,このざまです.ちょっとショックでした.例え小さな子供でも,考えを持っている一人の人間です.「何も分からないんだから言う事を聞きなさい」という態度では話を聞いてくれるはずもありません.ましてや幼児期は感性の鋭い頃です.少しでもそういう考えを持っていると見透かされてしまいます.「そういえば,自分も子供の頃,自分を子供扱いする嫌な大人の心の中なんて簡単に見透かせたよなぁ」と思い出しました.

子育てをしていると,「子供に人として育てられているよなぁ」と感じる事がよくあります.反抗期中どころか,親孝行中の 2 歳の娘でした.

0 件のコメント: