2008年11月23日日曜日

幼稚園で手紙が流行っている

長女の幼稚園友達の間で手紙が流行っているようです.手紙といっても手渡しなので,幼稚園バックやポケットに入れて幼稚園に行き,直接手渡しします.

「手紙流行り」は,字や絵がかけるようになった長女がうれしくなり,幼稚園の担任の先生やお友達に手紙を出し始めたのがきっかけのようです.私の母が筆まめなため,我が家は電子メールじゃなく(最近,電子メールって言わなくなりましたね),手書きの手紙を出したり受け取ったりすることが比較的多い家なので,長女も手紙を出すのが当然のように思ったのでしょうね.

といっても,上の写真のように「人に宛てたもの」というよりは「自分の描けるもの」を手紙としているだけなので,いわゆる手紙の体裁はなしておらず,なにがなんだかわからないものなんですけれど.

お友達のお母さん方によると,手紙をもらった子達は随分嬉しかったようで,大はしゃぎで「私も書く!!!」とさっそく返事を書き始めたり,部屋に飾ったりまでしているそうです.長女もお返事をもらうようになりました.中には私の似顔絵まで描かれてあるものもありました.嬉しいですね.

先日夫婦で大笑いしたのが,「これ,Yくんにもらった」と長女が出してきたお手紙です.開くと大人の字で,幼稚園の先生への"ことづて"と思われることが書いてあります.妻がYくんちに電話して確認したところ,Yくんは手紙をもらったのが嬉しくてたまらず,連絡帳に挟んであった先生へのメッセージを娘に渡してしまったということでした.Yくんは家に帰って「手紙,Rちゃんに渡した」と言ったそうです.妻も Y くんのお母さんも大ウケでした.

私はインターネットもよく使いますが,手書きの手紙も大好きなのでよく書きます.手紙は絵や字からその人柄や気持ちがわかるのがいいところですし,なにより手に取れて,もらった「実感」があるのがいいです.


長女は手紙のせいなのか,ひらがなをどんどん覚えていきます.最近は幼稚園で字を「お勉強」として教えるところも多いようですが,そもそも何かがしたいから勉強する方が自然で,お勉強の結果として字が書けるようになるのは順序が逆だと思います.そんなお勉強はつまらないし,身になりにくいと思います.

親は子供の面白いと思うことを見つけてあげるのが仕事で,それは子供によってバラバラです.それには正解はありませんし,誰かが考えた立派な教材でもありません.
私達の長女は今はそれが「手紙」や「絵・工作」,「虫」です.そこからいろんなことを覚えていきます.興味を引き出すのは難しいですが,興味が向くとあまり手はかかりません.勝手に成長していきます.一方,何かを覚えさそうと思うときは,興味を引き出す苦労はあまりかかりませんが,成長させる(=覚えさせる)のに非常に苦労します.こちらの思いとのギャップもあり,親子双方にストレスもかかりやすいです.

私は前者のような育て方が好きです.

2008年11月22日土曜日

娘達へのクリスマスプレゼント --- コブタくんのつみき

もうすぐクリスマスですね.我が家の娘達にもプレゼントを用意しようと思います.娘達に何が欲しいか聞くと「おりがみ!」とサンタさんのお財布にやさしい希望を言ってくれました.

子供達にとって値段は重要じゃないので,工作の大好きな我が家の娘達に”おりがみ”と工作が楽しくなる道具を買おうと思っています.

そしてもうひとつ,娘達を驚かせるプレゼントを用意しました.「がんばれコブタくん」というつみきです.我が家にはドライマギア社すすめコブタくんというボードゲームがあるのですが,そのゲームのコブタ
くんのコマが娘達の大のお気に入り.このコブタくん達は木製でつみきとしても遊ぶことが出来ます.とてもうまく設計されているようで,面白いつみ方がたくさんできます.まるでコブタくん達が組み体操をしているよう.

ゲームに入っている7つのコマだけじゃ娘達は飽き足らず,もっとたくさんのコブタくんを積みたい様子でした.実はこのコブタくんのコマだけの別売りのパッケージがあります.それが今年のサプライズ・プレゼント.

娘達が喜んでくれるといいのですけれど.

私達はコブタくんをWood Warlockというお店で買いました.木のおもちゃが豊富に揃っていて,Naef のおもちゃなんかもいつもココで購入しています.

2008年11月20日木曜日

絵本をネタに「ごっこ遊び」をする

先日,我が家では三びきのやぎのがらがらどんで「ごっこ遊び」をしているというお話をしました.その時にも書きましたが,娘達の「ごっこ遊び」の対象になる絵本はそんなに多くありません.彼女達は童話館の配本サービスを受けているおかげで,たくさんの絵本を持っているんですけれどね.

せきたんやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ)我が家で晴れて (?) 選ばれた絵本は,「三びきのやぎのがらがらどん」,「てぶくろ」,「せきたんやのくまさん」,「とんとん とめてくださいな」です.「せきたんやのくまさん」なんて図書館で1回借りてきたことがあるだけなのに,よくみんなで遊びました.当然,娘達がくまさんで私が馬です.妻が石炭を買うおばさんです(笑

「とんとん とめてくださいな」では妻はくまのおじさん役.色物ばかりですね(笑

とんとん とめてくださいな (幼児絵本シリーズ)ところで彼女達が絵本を「ごっこ遊び」の対象に選ぶ基準はなんなんでしょうね.ストーリーの面白さでしょうか.それとも登場人物(?)達の面白さでしょうか.そう言えば,どの絵本も登場するのは動物でした.娘達は動物が大好きですから,好きな絵本に動物が多く出てくるのは当然だとも言えます.

それなら,動物の出てくる他の絵本でも「ごっこあそび」をしてもよいはずですが,そうはなりません.


てぶくろ―ウクライナ民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)本当のところはわかりませんが,ある程度の長さのストーリーで,かつ,「ココ!」と言えるお気に入りのシーンのある絵本を選んでいる気がします.「がらがらどん」ならトロルをやっつけるところ.「てぶくろ」なら『きばもちいのしし』や『のっそりぐま』が小さな手袋に入っていくところ.「とんとん とめてくださいな」ならクマのおじさんが帰ってくるところ.「せきたんやのくまさん」なら『ドサッ,ドサッ』と石炭を積みおろすところ.

娘達は,そのようなお気に入りのシーンをよくマネします.私がふとんをてぶくろに見立ててあげたり,私が馬になってあげて せきたんやのくまさんになった娘を乗せてあげたりすると,とても喜び,遊びにノッてきます.すると,本の登場人物を家族に割り当て,まるで劇のようにそれぞれが思い思いのキャラクターになりきって,絵本の世界を満喫する.そんな遊びのコースが我が家の定番です.

みなさんもどうですか? 恥ずかしがったりせずに絵本のキャラクターになりきって子供達と遊ぶのは楽しいですよ.少しの”きっかけ”を与えてあげるだけで,子供はノッてきますよ.

2008年11月18日火曜日

「100万回生きたねこ」に賛否両論があるようだ(3) --- 投影させる経験のない子供にはウケない

100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))またまた日が経ちましたが,「100万回生きたねこ」のレビュー第3回です.なんかここまでくると批判するために書いているような気がしますが,読書前読書後,他の人の意見を聞いた後でそれぞれ書くことにしたので書きます.

前回の投稿の後,まんじゅんさんからコメントを頂きました.私もまんじゅんさんのブログにコメントを書きました.そのなかで,なるほどと思った意見がありました.
色々なレビューを見て思ったのは、涙した方々は
みんな自分に何かしら投影させて読み取ったのだなぁということ。
少なくとも投影させる経験の無い子供には向けられていない
大人向けの絵本だと思います。
「投影させる経験の無い子供には向けられていない大人向けの絵本」...私がこの本を読んだ後に考えていたことや,レビューを読んで感じたことを言い得ていると感じました.


私がどうしてもこの本に引っかかりを感じていたのは,みなさんが子供にも読んでもらおうとしているところです.中央児童福祉審議会推薦図書だったり,お子さんに読んでもらおうという意見がレビューにあったり.

でも,私は「子供には不向きな本である」と思っていました.うまく言えないけれど,なにか素直に読めない......どこか説教臭いというか,共感させようとしているような......そんな感想を持っていたからです.いえ,別にそれが悪いとは言いません.本は著者の意見を発信する方法ですし,その意見に共感出来るならすばらしいことです.ただ,子供向きじゃないなと思うし,子供に読ませなくてもいいじゃんと思うだけなんです.

それが,うまく説明出来ないでいたのですが,まんじゅんさんの意見が私の考えを整理してくれました.この本の内容はすばらしいですが,自分の経験の中でそれと投影させるものをもっていない子供には響かないものなんだと思います.たまたま絵本の形をとっているので子供に読ませようとしてしまうのですが,子供...すくなくとも幼児には読ませるたぐいの話ではないのだと思います.

この本は,経験豊かな(大)人向けの本です.内容がすばらしいからといって,絵本だからといって,それだけで子供に読ませようとするのは,やめた方がいいと思います.

これまでの投稿)
  1. 「100万回生きたねこ」に賛否両論あるようだ(1)---本を読む前に
  2. 「100万回生きたねこ」に賛否両論あるようだ(2)---子供にしてみればありがた迷惑なテーマだ

2008年11月12日水曜日

「えかきうた」は子供にウケる?

先日のことです.長女の幼稚園のお友達Mちゃんとお母さんを,我が家に招待しました.Mちゃんと長女の間では,"お絵描き"と"字を書く"ことが流行っていて,我が家に来ても絵を描いて遊んでいたそうです(私は会社だったので詳しくは知らない).

えかきうた まるかいてちょんそして その流れで,長女が自分が持っている絵かき歌の本を出してきて,妻に描いてくれと言ってきたそうです.左の「まるかいてちょん」という本がそれです.これはぶっくくらぶから親向けに配本されたもので,我が家の娘達にも好評の本.「絵かき歌がそんなに面白いか?」と思うほどウケがいいです.これがなんとMちゃんにも大ウケだったそうです.

ちなみにこの本,昔から伝承されてきた絵かき歌を載せているので,うたも絵も古い.「あっというまに,『おかみさん』」とかね.でも,「おかみさんって何それ? アハハハ!!!」という具合にウケまくっていたそうです.何がウケるかわからないものですね.

それはともかく,絵かき歌には歌をうたっているうちに絵が出来てくる不思議さや面白さがあって,それが子どもを惹き付けるようです.「次コレ描いて! コレ描いて!」とどんどんせがまれます.子供達も最初は上手に描けなくても,だんだん描けるようになってきて大満足.昔ながらの遊びは飽きがきませんね.

ちなみに,「えかきうたがたくさん掲載されているページ」を発見.大阪のオープン・ザ・セサミという人形劇や人形アニメーションを制作を行っている団体が作っておられるようですね.今度娘とこの絵かき歌で遊んでみよう.

2008年11月8日土曜日

[絵本レビュー] 三びきのやぎのがらがらどん(マーシャ・ブラウン さく)

starsがらがらどんごっこ遊びまでしています
三びきのやぎのがらがらどん三びきのやぎのがらがらどん
マーシャ・ブラウン作, せた ていじ訳
福音館書店, 1965年07月
4歳の長女が選んだ今日の寝る前の絵本です.長女とともに2歳の次女もお気に入りにもなっています.

有名なお話なのでストーリーはここには書きませんが,実は面白いのはストーリーというよりも,お話のテンポやセリフなんじゃないかと思っています.瀬田貞二さんの訳がすばらしいのでしょうね.訳したのが昔なので言葉は古いですが,言葉の面白さはまったく古びていません.

そのためか長女も次女も「がらがらどんごっこ」が大好き.それぞれ”がらがらどん”になって,本のセリフをそっくり真似ます.彼女達は本が大好きで,長女は字を読めなくても持っている本のほとんどを覚えているほどですが,本を題材にごっこ遊びをするのはそう多くはありません.ストーリーに加えてセリフが面白いのだと思います.

たいていは,長女・次女・私が”がらがらどん”で三匹の役を交代でやり,妻がトロル(笑).「おれだ! おおきいやぎの がらがらどんだ!」と言って,妻をやっつけたりして遊んでいます.

家族が一緒になってワイワイ楽しめる --- 我が家ではそんな絵本です.