2007年10月30日火曜日

[絵本レビュー] りんご

次女 (1歳3ヶ月) の今のお気に入りは,「りんご (母と子のえほん) 」です.

みずみずしく描かれた美味しそうな 3 つのりんご --- 赤いりんご,黄色いりんご,ピンクのりんご --- を切ってもらって,お母さんと一緒に食べるお話.短いお話ですが,とても子供の興味を引くお話だと思います.まずりんごが描かれてあります.次に皮が剥かれます.切って芯をとります.そしてお皿に盛って,さいごに「いただきまーす」します.絵は写実的だけどやさしいタッチで描かれてあり,見ていて温かな気持ちになります.

この絵本を読んでいるとりんごが食べたくなりますし,りんごを食べているとその本を読みたくなります.次女も長女も,りんごを食べるとその本を出してきて,自分のりんごと見比べます.(本はりんごの汁で汚れますが) おやつの時間が楽しくなりますよ.

2007年10月28日日曜日

絵本の読み聞かせで共有できるもの

1歳3ヶ月になる次女は,甘えたかったり,かまって欲しくなると,絵本を持ってきます.絵本を読んでいるときは,私を独り占めに出来ると思っているようなのです.次女は私と1対1で遊びたいのでしょうね.「もっと次女とも遊んであげなきゃ」と思う瞬間です.

当然ですが,3歳になる長女の方が複雑な遊びをします.会話も複雑です.一方,次女はまだまだ赤ちゃんの域.3人で遊ぶと,どうしても次女がついていけない部分があります.もちろん,長女は次女に合わせてあげようとしていますが,1歳と3歳の差はとても大きいですから,うまくいきません.私が間を取り持つ役なのですが,両方を満足させるように遊べていないのですね.結果的に次女が私を独り占めしようと思い,絵本を持ってくる --- そんな状態です.

さて,我が家のその状態はともかく,"絵本を持ってくる次女"を見て,思ったことがあります.「やっぱり,絵本は親子をつなぐ物なんだ.コミュニケーションの道具なんだ」ということです.次女が絵本を持ってくるときも,「私と,本当に一緒に遊んで!お話して!」という様子ですから.

親子が絵本を通じて空間と時間を共有し,一つの疑似体験をする.--- 読み聞かせのときに感じる,そのような一体感が私は好きです.まだ,上手くお話できない子供とも,会話をしているような気になります.温かい,幸せな気持ちで満たされます.

逆に言うと,そのような状態になっていない読み聞かせは,読み聞かせとは思いません.私の気持ちがあさっての方向を向いていて---たとえば,さっさと読んで○○をしようなんて思っているときは,絵本の世界に入れません.もちろん子供も,あまり楽しくなさそうです.それはただの音読なのでしょう.

絵本の世界 (空間) で時間を共有して,はじめてそれを読み聞かせと呼びたいです.

子育てしているときは,「ああ早く大きくなって欲しい」と思いますが,実は子育てにはそんなに長い時間はありません.できれば,本当に心通わせる時間を長く持ちたいものです.絵本の読み聞かせは,時間を共有できる,とても便利な道具だと思います.

追記)
「読み聞かせは時間の共有」は,私の信じていることのようです.この書き込みをしてから,ふと,以前に似たようなことを書いた気がして,共有を検索しました.やっぱり,似たような書き込みがありました.全く忘れていたものがほとんどですから,無意識に同じようなことを書いているようです.余程,強く思っているのでしょうね.

2007年10月24日水曜日

子育てとリーダーシップ

子供との付き合い方の話が続きます.

先日,リーダーシップに関する研修を受けました.リーダーシップを発揮するのに必要なスキルを学びます---といってもいろいろなスキルが必要ですが,今回の研修では対人スキルに主眼が置かれていました.

さて,研修中,講師の方が「子育てとリーダーシップって関係するところがありますよね」と言われたことが印象的で,子供とあそんでいるときに時折思い出します.

日本では,リーダーというと「有無を言わずに俺についてこい」タイプの親分肌な人を想像しますが,リーダーは必ずしもそうではありません.とにかく「こと細かく指図する」タイプもありますし,「魅力的な目標を提示し,みんなに活躍してもらう」タイプもあります.研修では最後のタイプをビジョン提示型といっておられました.

どれが良い悪いは置いておきましょう.ここでは「子育てとリーダーシップ」について考えます.上の3種のリーダーを親と考えましょうか.すると,子供に対する親の3タイプと見て,確かに違和感なさそうですね.それぞれ,親の言うことを黙って聞けタイプ,口うるさいタイプ,子供を上手く乗せて動かすタイプと勝手に名づけました.どれにもあたらない「子供を悪い意味で放ったらかし」タイプは,リーダーでない (=親じゃない) ということになるでしょうか.

私は,親としても社会人としてもまだ成長段階で,リーダーにも親にもなりきれていませんが (反省しなきゃ...),いつも考えていることが1つあります.それは,「自分のコピーを作っても仕方がない」ということです.その子,その人の個性をできるだけ生かしたいと思います.

子供と遊んでいて,無限の可能性を感じる時があります.それは,子供の個性が一番出ている時です.個性を伸ばすには,子供自身が生きるようにしてあげなければなりません.放ったらかしでも駄目ですし,私の考えを推しすぎるのも駄目です.

その子が生きるための答えは,その子が自身が持っているはずです.その答えを引き出してあげなければなりません.それが出来るようになったとき,私も親の仲間に入れてもらえそうです.

2007年10月22日月曜日

家の用事で遊ぶ

子育てをしていると,今片付けたい用事があるのに,遊んで欲しいとせがまれることがあります.そういうとき,私は子供にもその用事を手伝ってもらうことにしています.

私も平日は働いていますので,当然ながら家にいるのは休日だけです.私にとってはゆっくりと家の用事ができる日ですが,子供にとってはお父さんと遊べる数少ない日ということになります.ですので子供の希望を優先したいですが,時にはすぐに片付けたい用事もあるものです.そういう場合は,その用事で子供と遊んでしまいます.これが結構うまくいくことがわかりました.

今では大抵のことは遊びに出来るような気がしています.私が楽しそうにやっていれば,子供にとっては遊びになります.洗濯機のボタンを押すのも遊びになり得ます.「あとで遊んであげるから」と言って構ってあげないと,子供にとってはつまらないことになります.誰しもつまらないことは嫌ですから,用事が終わるまで待ってくれるなんて期待してはいけません.逆に用事を遊びにすることで,一緒に作業が出来る楽しさを感じてくれるだけでなく,大人の行動を理解してもらえ,こちらのリクエストも聞き分けてくれるようになる....そんな風に考えています.

今では私達夫婦はいろんなことを手伝ってもらっています.
  • 絵本の修理:セロハンテープを切ってもらったり,貼ったテープを押えてもらったり
  • 料理:野菜などの具材を切ってもらう
  • 洗濯:取り込んだ洗濯をたたんでもらう
  • 掃除機をかける
  • 破いたふすまの修理
  • 帰省するときの荷造り
  • などなど
手伝ってもらうときのコツは,細かいことにこだわらないことです.あとでこっそり大人がフォローすればよいのですから.そして子供を立ててあげること,お礼を言うことです.やりたいといったことはさせてあげましょう.

そのうち,「へぇすごいな」と思うくらい,作業が上手になってきますよ.

2007年10月21日日曜日

成長の芽を摘むような遊び方をしていないか?

娘達と公園で遊んでいた時の話です.2 人の子供を連れたお父さんがやってきました.2 人の子供は,4〜5歳と 2〜3 歳くらいの女の子です.私の娘達が 1 年くらい経つと,あれくらいになるかなと思って見ていました.

そのお父さんと子供達は,楽しく遊んでいるようには見えませんでした.子供達が何かするたびに,お父さんが強い口調で指示や注意をするのです.子供達は,やる気をそがれている様子.

滑り台を滑ると,「最後まで足を伸ばしたまま! ほら! 止まっちゃう!」 と言います.ブランコをすると「足を伸ばして!,さあ,縮めて! ほら早く! 伸ばせって言うのに!」とブランコを "こぐ" ための指示を出します.ぜんぜん楽しそうじゃありません.上の女の子がブランコから飛び降りると,「こら! あぶない! 急に降りるなって!」といくぶん怒気を交えて叱ります.下の子が,段差のあるところで遊んでいると,「ほら! あぶない!」とすぐに注意.

その後,その親子はお茶とお菓子をベンチでとり,すぐに帰ってしまいました.「せっかくのお父さんとの公園遊びだったのに,残念だな」と思いました.下の子は,お父さんに "だっこ" されながら帰ったので,仲は悪そうにありません.それだけに余計に残念です.帰っていく3人の背中を見ながら,ちょっと悲しくなりました.

そのお父さんの気持ちを想像すると,「遊具でちゃんと遊んで欲しいし,けがはダメだ」ということでしょう.ただ,もう少し上手なやり方もあったんじゃないかと思います.

遊具の遊び方なんて,決まったものはありません.ブランコや滑り台などシンプルな道具は,子供は想像力を働かせながら,遊び方を発見していきます.それを大人は支援してあげるだけでいいと私は思います.そして,そのなかで,
  • 最低限のルール (順番を守る等) を教えてあげる
  • 大きなケガをしないように見守りながら,小さなケガがを恐れずチャレンジ出来るようにしてあげる
そんな風に遊びたいと考えています.その逆であってはつまらないですよね? 遊具での決まった遊び方を教えることはルールを教えることじゃありません.小さな段差をジャンプしようとすることを止めることは,ケガをしないように見守ることじゃありません.私は思います.

社会のルールを学ぶこと,想像力やチャレンジする気持ちを養うことは,英才教育や決まったプログラムからだけで,できることではありません.普段の子供への接し方一つで可能です.私も「子供の芽を摘むことをしていないか」と見つめなおさないとなと思いました.

2007年10月12日金曜日

10月の配本 - 童話館ぶっくくらぶ(大きいいちご・小さいいちごコース)

チューチューこいぬ (長新太の赤ちゃん絵本)今日,童話館ぶっくくらぶから10月の配本が到着しました.毎月,我が家には長女には「大きいいちごコース」から,次女には「小さいいちごコース」から1冊ずつ配本されます.さて,今月の配本は...
14ひきのあさごはんは,14匹家族のねずみが起きてから朝ご飯を食べるまでのお話.この絵本は久々に大ヒットです.来たばかりなのに,何度読まされたことでしょうか.表紙,裏表紙まで楽しめる絵本です.文章は簡易でストーリーも素朴ですが,絵の中にたくさんのストーリーが練り込まれています.このような絵本が面白いですね.長女も,「この子は何しているの?」「あ,虫がいる!」「この子まだ寝ているよ」とか言いながら,絵本の中にすっかり入っていました.

チューチューこいぬは,おかあさんから"はぐれてしまった"こいぬ達がいろんなものをチューチューします.でもおっぱいはでません.さいごにちゃんとおかあさんに会えて,おっぱいを貰えるお話.こちらは,次女にはヒットせず.意味が分からなかったのかもしれません.次女は長女より絵本のペースが遅いので,もう少し単純な絵本の方が喜びますね.せんげつの「りんご」は面白そうにしていましたから.

今月は,14ひきの家族と過ごすことが多くなりそうです.

2007年10月6日土曜日

八景島シーパラダイスでじゃぶじゃぶ

昨日は八景島シーパライダイスまで行ってきました.今回のロングバケーション中の最後の大きなイベントです.

そして私は,3 歳になったばかりの娘の大きな成長を見たのでした.なんとシーパラダイスに昼前から 3 時過ぎまでいたのです.事前の予想では,3 時には家にいるかもしれないと思っていたのに.

というのも,娘はこれまで水族館のような観光施設で,何時間も遊ぶことができなかったのです.彼女は芝生やら木々やらがある自然とか大きな公園では,のびのびと遊びまわれるのですが,遊園地や動物園,水族館ではその本領が発揮できません.ざわざわとした雰囲気に揉まれたり,必ずしも自分のペースで動けない状態に飽き飽きしたりして,落ち着いて遊べないからです.

今日は違いました.家から1時間半あまりかかる道中にうんざりしながらも,モチベーションを切らすことなく,4時間半ほど遊びまわっておりました.この 2 週間の間でいろいろな施設に連れ回したために,その過ごし方を彼女なりにマスターしたようです.平日だったので,ずいぶん空いていたのも影響しているのですけれどね.

海の動物達のショーに圧倒され,水族館をはしゃぎまわり,「ドルフィンファンタジー」でベルーガと追いかけっこをし,新しくできた施設「ふれあいラグーン」でじゃぶじゃぶ遊びました.後半戦に娘の好きな "自然とふれあう系" を持ってきたのが成功の要因ですね(笑

セイウチやオタリヤにも臆することなく触り,バンドウイルカに水をぶっ掛けられ,魚を追いまわし,野生児の本領を発揮しておりました.この子は都会向きではないようです.

2007年10月3日水曜日

幼稚園訪問

今日は娘を連れて,入園を考えている幼稚園の訪問に行ってきました.

我が家の娘たちは,グランドではしゃいでいた園児たちに遊んでもらって,ずいぶん楽しかった様子です.私も園児たちに囲まれて,一緒に遊んでおりました.今日は数組の親子がいらしてたのですが,父親の参加は私だけで,園児達にとっては大人の男性が珍しかったのかもしれませんね.「お団子できたよー」とか,「こんな体操できるぞ!」とか「わたしねー,もうすぐ4歳になるの」とか口々に自分をアピールしていました.子供は得意ですが,さすがにこの人数は辛い(笑).保母さん・保父さんって大変だなぁと思いました.

さて,その幼稚園は,子供のことを第一に考えた上で,給食もなし,延長保育もなしという園でした.それらは詰まるところは「大人の都合でのサービスだから」ということです.”手作りの○○を持ってくること”なんていう変な決まりもありません.

納得です.もちろん,様々な状況や考えがありますから,それが唯一の解というわけではありません.でも,それも解の1つだと,私は思いましたし,どちらかというと私の考えに近いものでした.

「なぜ,わざわざ手作りの手提げ袋を持ってくることを強制されなければならないのか---最近の幼稚園って変だ」と思っていたところでしたから,余計に納得したのかもしれません.お母さんが嫌々作った手提げ袋を渡された子供だって,困ります.そういうのは子供はとても敏感ですからね.

給食の有無などの個別の事柄については,私には判断がつかないことも多いですが,私はその幼稚園の基本的な姿勢がとても気に入りました.

この「気に入る・気に入らない」がとても大事なことなんだなと思います.みんなが英語を幼稚園から習わせているから,「わが子にも英語教育の強い幼稚園を」という判断もありかもしれません.しかし,他人がどうのこうのではなく,自分の考えやスタンスにあっているか,幼稚園の姿勢に納得できるか,そのような判断がしたいものです.

ちょっと硬くなりました.

振り返ってみると,「良いな」と思った理由は,園児がとてものびのびとしていたからかもしれません.笑顔にあふれた,子供達に囲まれて,私もとても楽しかったですし,元気をもらいました.

2007年10月2日火曜日

岡山市:赤ちゃんと絵本でゆったりコミュニケーション事業

岡山市は,10月1日から「赤ちゃんと絵本でゆったりコミュニケーション事業」をスタートさせたそうです.この事業は,出生届を出した保護者に絵本を贈る事業で,
同事業では、25団体でつくる「心豊かな岡山っ子応援団」(団長・高谷茂男市長)から、「じゃあじゃあびりびり」(まついのりこ作)と「がたんごとんがたんごとん」(安西水丸作)の2冊を贈呈。(岡山日日新聞,10月2日 12:39 「赤ちゃんに絵本贈る 岡山市事業開始」より)
ということだそうです.絵本を保護者に贈る自治体の事業は広がってきているのかもしれませんね.この日記でも北海道恵庭市取り組みを紹介させて頂きました.

さて,この取り組み,岡山市保健福祉局こども企画課のウェブによると,単に絵本を配るだけでなく,体験読み聞かせの案内もあわせて贈っているようです.それはいいことですね.いざ子供に絵本を読むといっても,どうすればいいのかわからないという方も多いでしょうからね.単なる金銭・物品の補助だけでなく,子育てそのものの後押しをしてくれる,こんな取り組みには好感が持てますね.