2006年5月30日火曜日

[絵本レビュー] いちにのさんぽ

いちにのさんぽ
amazon のコメントにも書きましたが、うちの娘(1歳7ヶ月)は、この本を面白いと思いつつも、なんだかよくわからないと思っている様子です。ストーリーは面白いのですが、登場する動物に工夫が必要かなとも思いました。絵本に対象年齢が書かれていないので、何とも言えませんが、2歳くらいの子供が読むには、ひょとすると時期が少し早いのかもしれません。

この絵本は、「いちに いちに いちのにさんぽ」とリズミカルな調子ですすむお話で、一緒に散歩するお友達がどんどん増えてゆくというストーリーです。「ありさん→いぬさん→くまさん」と増えてゆくまではおなじみの動物なのですが、その後、「きょうりゅう→おひさま」と続きます。お友達の大きさがだんだんと大きくなる面白さがあるのですが、うちの娘は「きょうりゅうさん」と「おひさま」が何者かわからず、きょとんとしてます。そのうちわかってくるのでしょうけれど、もう少しわかりやすい動物の方が(例えばぞうさんとか)、うちの娘にはもっとウケたかもしれません。

幼稚園くらいになると、絵本の趣旨(お友達がどんどん大きくなる)もわかるし、もっと喜ぶかもしれませんね。幼児向けの絵本には対象年齢を書いておいて欲しいなぁと思いました。

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2006年5月23日火曜日

[おくやみ] 王さまシリーズの寺村輝夫さん死去

おしゃべりなたまごやき
子供の頃、寺村輝夫さんの王さまシリーズが大好きでした。私は同じお話を繰り返し読むのが好きな子供でしたから、小学校の図書の時間に図書室に行くと、大好きな王さまシリーズのお話ばかり読んでいたことを記憶しています。ちょっぴりわがままで、いたずら好きで、子供のような王様。そんな王様のお話を楽しみながら読んでいたことは今でも忘れません。なかでも、国語の教科書にも載っていた「おしゃべりなたまごやき」は大好きなお話で、ほんとうに何度も何度も読みました。

その作者の寺村輝夫さんが、5月21日に 77 歳でお亡くなりになったそうです。肺炎だったそうです。うちの娘が大きくなったら、今度は娘と一緒に王様シリーズを読もうと楽しみています。

寺村さん、楽しいお話を本当にありがとうございました。やすらかにお眠りください。

2006年5月20日土曜日

[絵本レビュー] くつくつあるけ

くつくつあるけ娘が1歳前のときにプレゼントでこの本を頂きました。その当時はあんよが上手ではなく、外で歩くことも殆どなかったので、やはり興味を持ってくれませんでした。しかし、外に散歩に出るようになると、すぐに喜んで読むようになったのがこの本です。

外に遊びに出るときに自分のくつを履くことは、幼児にとって一日の中で特別なことです。そんな幼児にとって、「くつ」はとっても興味のある物ですから、くつが歩いたり転んだりするこのお話も興味を持ってくれます。

くつだけが歩いたり転んだりするという、大人にとっては奇抜(?)な内容ですが、柔軟な子供はくつが歩いたり転んだりする面白さをストレートに感じ取ってくれるようです。あんよができるようになったら、お薦めの一冊です。

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2006年5月17日水曜日

読み聞かせガイドライン再考

先日、読み聞かせガイドラインについてのブログを書きましたが、このガイドラインは方々で話題になっているようですね。私のブログにもすぐにコメントが入りました。コメントを下さったYunyさんは、ご自身のブログの中でもこの話題について何度も考察されています。(「読み聞かせ」と著作権「読み聞かせ」と著作権2「読み聞かせ」と著作権3)

さて、このガイドラインですが、話題になった理由は単に読み聞かせが流行っているということだけでなく、下の3つの要因のためだとおもっています。

  • 読み聞かせをしている側の著作権の意識が薄く、正直驚いた。
  • たとえ意識していても、ボランティアや子供への教育という言葉を盾に、著作権を無視してきた。
  • このガイドラインが、出版社・著作権者からの一方的な(突然の方が正しいかもしれない)宣告である印象を受ける。

1、2つ目は我々が当然意識しなければならないことだし、子供への教育を考える以上、ルールを守るのが基本でしょう。3つ目は権利を持つ側からすれば当然の主張なのですが、もう少し大人な対応の仕方も合ったのでは?と思います。

読み聞かせ団体との話し合いや歩み寄りも必要だし、ガイドラインを発表する団体の中に読み聞かせを実施している側も入っていても良さそうに思います。一部新聞記事では、作成には読み聞かせ団体入っていたようですが、なぜ連名にはされなかったんでしょうね。私なんて疑り深いから、「一方的に決めたんじゃありませんよっていうパフォーマンスじゃないの?」って、つい考えちゃいます。

ガイドラインの言葉遣いは丁寧だけれども、対応も丁寧にしてくれたら受ける印象も随分違ったんじゃないかなって思います。

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2006年5月16日火曜日

トラックバック機能追加

blogger.com にはトラックバック機能がついていないのですが、haloscan というサービスを使えば、トラックバックをつけることが出来ます。ということで早速このブログにも導入してみました。

ふひぃ...ねむ。トラックバックくらい初めからつけておいて欲しいなぁ...。もう眠いので今日はねます。zzz

2006年5月15日月曜日

絵本ダイアリー


絵本ダイアリーという日記帳があるらしいです。アマゾンの書籍紹介を読むと、「毎日の絵本の読み聞かせを記録するフリーダイアリー」と書かれてありました。また、使い方として、
父、母、子どもの読書日記として、
もうひとつの育児日記として、
出産祝いや祖父母からの贈り物として
自分用の読書日記として、
絵本を軸にすると日記を書くのが楽しくなります。

と書かれていました。私もこうやって、育児や絵本にまつわることをブログに書いたりしているんですけれど、ブログである以上、手書きじゃなくデジタルデータであるところがもの足りなかったりします。手書きだとその日の気分が字に出るし、絵を添えたりしておくと、後で見たときに絵を描いた時の気分が思い出せたりします。それに、ノートだとボロボロになったり、子供に汚されたりしますが、それ自体が思い出になったりもします。

ブログもいいですが、このような手書きの日記も楽しそうですね。

2006年5月14日日曜日

5月の配本



童話館ぶっくくらぶに入っているので、我が娘には毎月2冊の絵本が届けられます(今は小さいいちごコースという 1〜2 歳用のコースをとっています)。今月は下の2冊が届きました。
  • ねこねこ 10ぴきのねこ
  • うんちがぽとん
「ねこねこ 10 ぴきのねこ」はシンプルな本で、右ページにネコが大きく描かれていて、左ページに簡単なネコのセリフが書いてある絵本です。ネコの絵は西洋絵画風で神秘的な印象があり、子供にはちょっと怖いかなとも思いましたが、さっそく娘に読んであげると「にゃんにゃん」と言って見入っていましたから、大丈夫なようです。

「うんちがぽとん」は、いわゆるトイレトレーニングの話題。まだおむつをしているまあくんが、おまるでうんちができるようになるお話です。うちの娘 (1 歳 7 ヶ月) はトイレに入るのがまだ怖いようなので、こういうお話を通じてトイレに興味を持ってもらいたいなぁと思います。

さて、今月の2冊は気に入ってくれるでしょうか。

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2006年5月13日土曜日

読み聞かせガイドライン

日本児童出版美術家連盟日本児童文学者協会日本児童文芸家協会日本書籍出版協会児童書部会の 4 団体は、「読み聞かせ団体等による著作物の利用について」というガイドラインを2006年5月発表しました。(ガイドラインは、http://www.jbpa.or.jp/guideline.htm からダウンロード出来ます)

このところ様々な団体が絵本の読み聞かせを実施しているようですが、絵本などには著作権がはたらいていることが、読み聞かせの現場で意識されていないので、どのような活動が著作権者の許諾が必要かを書いたガイドラインを用意したということらしいです。このガイドラインを読むと、非営利団体でも、絵本を OHP などで拡大して読み聞かせをする場合は、著作権者の許諾が必要だそうです。その他にもブックリストを作るときも出版元を通じて著作権者の許諾が必要な場合があるとか...。

うーん。なんかしっくりしませんね。法上は許諾が必要なのかもしれませんが、なにか釈然としないものがあります。そう思ってこのガイドラインとにらめっこをしていたのですが、その理由がわかりました。作家や著作権者の意見がこのガイドラインには書かれてありません。また、現場の活動がなぜ出版社や著作権者に迷惑をかけているかもわかりません。法律上の権利があるということと、何をするときは許諾が必要かということしか書かれていないのです。

具体的に言うと、なぜ OHP で絵本を拡大することが著作権者の許諾が必要なのかの説明が、「著作権法がある」以外には説明されていないのです。著作権法を読めば良いのかもしれませんが、それでもなぜ法で守られているかは法律からではわからない気がします。これでは子供も大人も困ります。

絵本の読み聞かせが教育の一貫という立場に立てば、「なぜ OHP で拡大するのも勝手にしてはいけないのか」を子供に説明出来るようにしておきたいです。「法律がある」というのは理由のようではありますが、その説明では意図が説明出来ません。「児童なんとか」団体と名乗っている以上は、子供への説明をどうするのかを考えるべきです。そういうことをしないから、自分たちの利権を守ることばっかり気にしていると思われ、だれもガイドラインなんか守りたくなくなってしまうのです。

追記) 2009.01.27
ガイドラインのアドレスが変更になりました.新しいアドレスは.http://www.jbpa.or.jp/guideline/readto.html です.

2006年5月11日木曜日

[絵本レビュー] こぐまちゃんとぼーる


今日は、先の GW に購入した「こぐまちゃんとぼーる」のレビューです。

娘(1歳7ヶ月)はボールが大好きだし、「こぐまちゃんとふうせん」という別のこぐまちゃんの本も好きなので、きっと気に入るだろうと思い、購入しました。

お話は、こぐまちゃんが大好きな大きいボールをなくしちゃって泣いちゃうんですが、牛乳屋さんがみつけて届けてくれるお話です。ボールをなくしちゃうっていうところが、娘にはまだ難しいようですが、こぐまちゃんが泣いてしまうところでは一生懸命聞いているので、悲しいことだとわかっている様子です。

娘も大きなボールを持っているので、私は絵本を読みながら「○○ちゃんのボールは?」と言ってあげます。すると、ニコニコしながらボールを持ってきて、抱えながらお話を聞いています。ボールが大好きなお子さんにはピッタリの絵本のようですね。こぐまちゃんシリーズは、分かりやすいお話とカラフルな色彩でとても親しみやすい絵本なので、お薦めの一冊ですよ。

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2006年5月10日水曜日

かっこ悪いスタイル

電車通勤をしていると、広告をよく目にします。最近気になっているのが、自分のスタイルという言葉です。「自分のスタイルにあわせて○○できます!」とか「自分のスタイルにあわせた○○選び」とかです。満員電車だと他に見るものがないので、仕方なくそんな広告を見たりしているうちに、なんか変だなぁと思うようになりました。で、ふと思ったんです。スタイルという言葉が「わがまま」の言い換えで使われていることが多いなぁと。

ライフスタイルでも、仕事のスタイルでも、自分のスタイルって本来なら自分に制限をかけるもんじゃないかなぁと私は思うのです。だって、なにか信念とか”こだわり”があるから、スタイルって出来るもんですよねぇ。そういうときに、そのスタイルっていうのは自分の規律のようなものになると思っています。それは目標に到達するためのガイドであり戒律でもあるんだと思います。スポーツ選手や芸術家が典型的な例でしょう。でも、一般人でも同じだと思うんですよ。

好きなときに好きなだけ何かをするスタイルっていうのは、私には違和感があります。スタイルを貫くっていうのはとっても努力の必要な大変なことなんですよ。好きなことをするのはわがままと言うんだと思います。もし、それもスタイルって言えるのならば、それはかっこ悪いスタイルじゃないかなぁと思います。

我が子がどんなことに興味を持とうと、その子次第ではあると思いますが、信念や自分の考えを持って行動して欲しい。そう思います。

2006年5月8日月曜日

[絵本レビュー] うちのこみませんでした?

今日は1歳7ヶ月になる我が娘の、最近のお気に入り絵本の紹介です。

今、彼女は「うちのこみませんでした?」という絵本が大好きです。彼女の本棚の中では古参の部類に入る絵本で、もう一年ほど読み続けていますが、最近ますますよく読むようになりました。

この絵本は、カモのお母さんと子供たちが、巣から離れてしまった一羽の小ガモを探すお話です。お母さんカモは「うちのこみませんでした?」と、いろいろな動物に聞いて探し回ります。この絵本の特徴は、ほとんど字がないこと。字だけ読んでも、あまり面白いお話になりません。だって、「うちのこみませんでした?」というセリフしか書かれていないのですから。でも、それを補ってあまりあるくらい表情豊かに母ガモ・小ガモが描かれてあります。

この本は、そういう絵を見ながら読み手が「セリフ」などを補い、子供と会話しながらお話を進めてゆく絵本だと思います。この絵本を妻が娘に読み聞かせているとき、妻は絵本の登場人物(動物?)にいろいろなセリフを話させています。娘はそれを一生懸命聞いて、時には、絵の中にちらっと描かれている迷子小ガモを指差したりして物語を楽しんでいる様子です。

そうやって絵本を通じて親子がコミュニケーションすることが読み聞かせの原点であると私は感じています。この絵本は読み聞かせをさせる立場の我々に、そのことを教えてくれるとても良い本です。

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2006年5月7日日曜日

中学生はこれを読め

「中学生はこれを読め」 書店主が推薦リスト、全国波及という記事が、asahi.com に掲載されていました。
札幌の本屋のオヤジは気がついた。「最近の中学生は本を読まないと言うが、うちには彼らのコーナーがなかった」。オヤジは500冊のお薦めをリストアップし、専用の棚を作って、こんなキャンペーンを始めた。「本屋のオヤジのおせっかい 中学生はこれを読め!」。それから1年半、おせっかいは全国に広がっている。(asahi.com 2006年05月06日)

とのことです。本屋のオヤジ|北海道書店組合札幌支部のページに行けば、500選リストのすべてを見る事が出来ます。

「なんのことはない。ただの推薦図書じゃないか。」とお思いかもしれません。これまでにも学校の推薦図書や出版社の「○○の100冊」など、多数の本の推薦リストがありました。しかし、中学生限定の推薦リストだったり、その本が本屋さんの棚に専用コーナーとして設けられていたことは殆どなかったのではないかと思います。実際に手に取れるところに、そのリストと本があることがすばらしい活動なんだと思います。

さて、私もさっそく、「これを読め500選リスト」を見てみました。「う〜ん。読んだことのない本ばかり...(^^;」ざーっと見ただけですが、20冊くらいしか読んだことが読んだことがありませんでした。だからって悪いことではないと思いますが、中高生の頃にもう少し本を読んでおけば良かったなぁと思います。中学生って、人生で大事な思春期の頃ですからね。

今思えばその頃の生活って、友達と遊ぶか、試験勉強とTVが殆どを占めていて、読書といえば好きな本をほんの少し読むだけだった気がします。小学生の頃か大学生以降は読書していましたが、思春期の頃は全然です。あぁ、もったいないことしたなぁと思います。

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2006年5月6日土曜日

Newton の読み聞かせ

ふらふらとブログを探っていると、読み聞かせについておもしろいことが書かれてある日記を発見しました。heath さんの dadylog というブログです。なんと、「新生児の息子さんに Newton を読み聞かせされている」そうです。ご自身が小学生の頃から親しんでいた Newton を噛み砕いて読み聞かせておられるとのこと。いいですねぇ。息子さんに優しく読み聞かせされているお父さんの姿が目に浮びます。私自身が絵本を読み聞かせるときに大事だと感じている
  • 子供と世界を共有すること
  • 絵本を通じてコミュニケーションすること
  • そして、自分も楽しむこと
という3つの事を実践できておられる方かなぁと推測しました。

私はまだ父親2年生で、子供と一緒に大きくなっている最中なのですが、このように(ひょっとしたら)同じような考えの方や、それを実践されている方がおられると、「自分の考えも変じゃないのかな」と心強く感じたりします。

といっても私は、自分の考えが周りと違おうとそれを変えないタイプですが...(笑)

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2006年5月5日金曜日

絵本で世界を共有する

昨日のぶろぐに、「妻が絵本を読み聞かせたところ寝る事が出来た」と書きましたが、書いた後から妻から訂正が入りました。子供が自分で絵本を持ってきたそうです。子供は、読むと眠れるからという訳で持ってきたのじゃなくて、ただ単に読んで欲しかっただけで持ってきたのだと思いますが、眠いときには絵本を読んでほしい気分なのかもしれませんね。

絵本の良いところは、親子が同じ世界で同じ内容の会話が出来ることです。おもちゃでも、お絵描きでも同じことができるのでしょうが、絵本は基本的に世界を共有する道具です。親子が簡単に一つのお話に入る事が出来るのが、絵本のすばらしいところだと思います。

子供は、寝る前にお母さん・お父さんの優しさに包まれたい気分になります。そういうとき、親子がひとつの世界に入れる絵本は、子供の希望を叶えてくれるぴったりの道具なのかも知れませんね。

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2006年5月4日木曜日

寝る前の読み聞かせ

うちの娘には寝る前に2冊、絵本を読み聞かせています。はじめからそうしていた訳ではないのですが、ある日、なかなか寝ないので、妻が絵本を読み聞かせたところ寝る事が出来たのです。それ以来、寝る前の読み聞かせを続けています。

今では、寝る前に「好きな本を持っておいで」と言って、本を取りに行かせています。娘も今日の気分で本を2冊ほど選んで持ってきます。それまでどんなに”はしゃいで”いても、絵本を読み聞かせると、気分が落ち着くのかゆっくりと聞いています。絵本を読まないときは、「ねんねよー」と言って、部屋の電気を消すだけで大騒ぎしていた娘なのに...。不思議ですね。

と言っても、日によってはそれでもなかなか寝付けないときもあるのですが、大騒ぎはしなくなりました。絵本の力を改めて感じます。

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